原因は32bit版にあり?Studio Oneでソフト音源が認識しない時の対処方法
こんにちは、シンガーソングライターのYuukiです。
Studio Oneでソフト音源をインストールしても、なぜか認識されず使えないという経験はありませんか?
僕も先日、「KOMLETE11 SELECT」というソフト音源のバンドル(複数の音源をセットにしたパッケージ)をインストールした時に、認識しないトラブルに遭遇しました。
ちょうど、ネイティブインストゥルメンツのセールで安く買えたので、「ラッキー!」と思いながらインストールしました。
最近は、「Native Access」というアプリでインストールからシリアル登録(利用開始)まで一括で管理できるので、とても便利になりました。
ですが、Studio Oneを起動して、ブラウザを確認しても、なぜか今インストールしたはずのソフト音源が表示されないのです。
あれ、おかしいな、、、
MacのFinderを確認したらちゃんとインストールされているのに、なぜかStudio One上では認識されない、、、
もう!本当にテンションが下がります、、、せっかく手に入れたKOMPLETEが使えないなんて。
でも、どうやらこの原因は、Studio Oneの「32bit」と「64bit」に関係があるようです。
今回は、ソフト音源をインストール後にDAWで認識しない時の対処方法について解説します。
DAWには32bitと64bitがある
Windows版では結構わかりやすいと思うんですが、Studio Oneをインストールする時に、32bit版と64bit版のインストーラーが用意されています。
違いは大きく2つあって、1つが使えるメモリの容量。
もう1つは対応しているソフト音源の種類です。
32bit版では認識されるメモリの容量は4GBまでです。
例えば、16GBのメモリを積んでも、実際使えるのは4GBまでということです。
64bit版は無制限にメモリを認識できます。
つまり、ソフト音源やプラグインエフェクトを多用する時に64bitの方が有利といえます。
32bit版と64bit版で対応音源が違う
今回の事件が起きるまで知らなかったんですが、Mac用のStudio Oneはデフォルトで起動すると、実は32bitで起動するんです。
Windows版はインストーラーが32bitと64bitで別々に用意されているのに、Macはなんで1つしかないんだろう?と不思議に思っていたんですが、実はインストール後に切り替えができるんです。
そして、ソフト音源が認識しない理由もここにありました。
結論を言ってしまうと、今回ソフト音源が認識しなかった理由は、32bitと64bitで対応している音源が異なるからなんです。
今回インストールしたKOMPLETE11 SELECTは一部の音源を除いて、64bit対応の音源だったのです。(kontakt5やReaktor6がそれに該当します)
つまり、32bit環境では使えないということです。
もうお分かりのとおり、僕の環境は32bit環境だったのです、、、
ちなみに、無償版の「Studio One Prime」は、サードパーティ(社外)のVSTプラグインは使えないので注意してください。(32bit、64bit関係なく)
使えるのは、Studion One純正のプラグインとソフト音源のみです。
Studio Oneの32bitと64bitを切り替える方法
32bitと64bitを切り替える方法は簡単です。
まずMacのFinderから、Studio Oneを探します。
「情報を見る」をクリック
「32ビットモードで開く」のチェックを外します。
これで次回起動時からは64bit版になります。
まとめ
このように、Studio Oneでソフト音源が認識しない原因として、32bit版と64bit版で対応音源が異なるということが考えられます。
もちろん、ソフト音源の種類によっては、どちらも対応している場合もあります。
ですが、最近の音源は64bitオンリーのものもあるので、DAWとソフト音源がちゃんと対応しているか予め確認する必要があります。
ちなみに、僕が確認した中では、「Sample Tank 3」というマルチ音源も64bitオンリーの製品でした。
以前、デモ版をインストールして使おうとしたんですが、今回のように認識しませんでした。
もしかしてと思い、確認してみると、64bitに切り替えたあとは認識していたので間違いないと思います。
もし、ソフト音源のインストール後にStudio Oneで認識されない場合は、32bit環境になっていないかチェックしてみてください。