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【Studio One】ボーカル録音7つの手順【必要な機材も紹介】

2020/06/12
 
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シンガーソングライター/DTM専門家。 90年代J-POPのようなキャッチーなメロディ作りとテクノアレンジが得意。 影響を受けたアーティストはTWO-MIX。

こんにちは、Yuukiです。

 

Studio Oneでボーカルレコーディングしたいけど、どんな手順でやればいいのかな? 使用する機材や録音後のミックスも気になる、、、

 

曲が完成しても、その後にやるボーカルレコーディングって分からないことが多いですよね。

 

昔の僕もそうでした。

必要な機材が分からなかったり、レコーディングの手順も手探りだったので、よく失敗もしていました。

 

ですが何度も経験するうちに、上手くレコーディングするための手順が分かるようになりました。

今では、DAWでのレコーディング歴10年、Studio One歴は7年の経験があります。

 

そこで今回は、Studio Oneでのボーカルレコーディングのやり方を7つの手順で解説していきます。

ボーカルレコーディング7つの手順

ボーカルレコーディング7つの手順は次の通りです。

1.機材をセットアップする

2.録音レベルを適切に合わせる

3.オケを歌いやすい音量にする

4.本気を出して3回歌う

5.コンピングを使って良いとこどりをする

6.ピッチ補正を使ってさらに磨きをかける

7.ボーカルとオケを馴染ませる

 

今回は、レコーディング後の「ボーカルミックス」についても少し踏み込んで解説していきます。

 

必要な機材ついて

手順を解説する前に、ボーカルレコーディングで必要な機材から紹介していきます。

必要な機材が揃っているかチェックしてみてください。

  • マイク
  • オーディオインターフェイス
  • マイクケーブル
  • マイクスタンド
  • ポップガード
  • ヘッドホン

 

マイク

マイクには2種類あります。

「ダイナミックマイク」と「コンデンサーマイク」です。

 

歌を録音するマイクはコンデンサーマイクの方がおすすめです。

 

理由はシンプルで、コンデンサーマイクの方が低音から高音まで自然でクリアな音で録音できるからです。

それによって、ミックス時のEQの音作りも最小限で済みますし、オケに馴染みやすくなります。

 

ダイナミックマイクは、どちらかというとレコーディングではなく、ライブ向きのマイクです。

ボーカル録音に使えなくはありませんが、オケに馴染ませるにも、EQの処理がかなりシビアでテクニックが必要です。

なので、ボーカルレコーディングではコンデンサーマイクを使うようにします。

 

おすすめのマイクはこちら

 

オーディオインターフェイス

オーディオインターフェイスはDAWにボーカルなどの生音を取り込むための機材です。

これがなければボーカルレコーディングができません。

 

色々な種類がありますが、選ぶポイントは入力数と価格です。

結論、ボーカルレコーディングだけなら、入力数は1~2あれば十分です。

 

価格帯も1万~10万以上と幅広いですが、1万円くらいのものでも大丈夫です。

僕も実際、その価格帯の製品を使っていますが、音のクオリティも問題ありません。

 

おすすめのオーディオインターフェイスはこちら

 

マイクケーブル

オーディオインターフェイスとマイクを繋ぐケーブルも必要です。

長さは3~5mあれば大丈夫です。

僕はこちらのケーブルを使っています。

 

マイクスタンド

マイクとセットでマイクスタンドも必要です。

最悪、無くてもいいんですが、あった方がマイクを固定できるので音質が安定します。

 

僕はTAMAのマイクスタンドを使っています。 使っている理由としては、抜群に安定感が良いからです。

安物だとグラついたりして安定感が悪かったり、ちょっとぶつかったりすると倒れたりします。

 

TAMAのマイクスタンドはぶつかっても倒れにくいのでおすすめです。

 

ポップガード

リップノイズや吹かれによるノイズを軽減できるのでボーカルレコーディングでは必須です。

布製のものと金属製のものがありますが、おすすめは金属製です。

理由は、使用後に水洗いもできるので、衛生的でメンテナンスもしやすいからです。

 

ヘッドホン

レコーディング時は、ヘッドホンを使って音を確認します。

おすすめは密閉型のヘッドホンです。

密閉型であれば、イヤーパッドからの音漏れを防げるので、ボーカルトラックにオケが混じることもありません。

密閉型ヘッドホンは定番のSONY MDR-CD900STがおすすめ。

 

手順1:機材をセットアップする

セットアップの手順は次の通り

パソコンとオーディオインターフェイスを接続する

オーディオインターフェイスとマイクを接続する

マイクをマイクスタンドに固定する

ポップガードをマイクスタンドに付ける

 

ここで注意点が1つ。

コンデンサーマイクは、ただ接続しただけでは使えません。オーディオインターフェイスに付いてる「ファンタム電源」からの電源供給が必要です。

これも簡単で、ファンタム電源のスイッチをオンにするだけです。

 

手順2:録音レベルを適切に合わせる

さっそく録音を始めますが、1つ注意したいことがあります。

それは、録音レベルを適切に合わせるということです。小さすぎてもいけないし、大きすぎると音が割れてしまいます。

録音レベル-1024x639.png

振れ幅としては、-6dBくらいが目安です。実際に音を確認しながら調節してみてください。

 

手順3:オケを歌いやすい音量に調節する

実は、マイクの振れ幅を-6dBくらいにして歌ってみると、録音レベルとしては丁度いいんですが、声がオケに埋もれて自分の声が聞こえないという現象が起きます。

つまり、オケの音量が大きすぎるのです。

例えば、カラオケに行って歌う時、マイクとミュージックの音量を歌いやすいように調整すると思いますが、それと同じです。

マイクの音量はいじれないので、オケの音量を下げましょう。

やり方としては、カラオケトラックを作ります。

「ソング」→「ミックスダウンをエクスポート」を選択、複数のトラックを1トラックにまとめ、MP3で書き出します。

ミックスダウンをエクスポート-659x1024.png

保存先は任意の場所を選びます。書き出しの設定は画像の通りでOKです。

ボーカルとオケ-1024x639.png

書き出したMP3ファイルはトラックにインポートされます。これでオケの音量のバランスを取れば、録音の準備は完了です。

この時、ボーカルトラックとオケトラックをソロにしておきます。ボーカルトラックのRECスタンバイボタンを押すのも忘れずに。

 

手順4:本気を出して3回歌う

準備ができたら、RECスタートボタンを押してレコーディングを開始します。

レコーディング時のポイントがあって、それは、「たくさんテイクを録りすぎない」ということです。

なぜかというと、歌えば歌うほど消耗していき、疲れていくからです。

疲れは声に現れます。そうすると良いテイクが録れないのです。

 

ちなみに、僕は歌うのは3回までと決めています。多くても5回まで。

僕の経験から言えることは、5回以上はどれだけ録っても大して変わらないです。

納得いかないなら、それはただの練習不足であり、その歌が自分のものになっていないのです。

この場合は一旦あきらめて、もっと練習してからレコーディングに臨むべきです。

そして、テイクが多すぎると、どれがベストテイクか選べなくなります。なので、しっかり練習して歌うのは3回までと決めておきましょう。

 

手順5:コンピングを使って良いとこどりをする

ここからは、ミックスの手順になります。

録り終えたトラックを聴いてみると、

テイク1のワンコーラス目は良かったが、ツーコーラス目のBメロがイマイチだった。

でも、テイク2のBメロは良い感じ、、、

ということがあると思います。

でしたら、その2つを合体してしまおう、というのが「コンピング」です。

コンピング-1024x639.png

各レイヤーの赤丸の部分をドラッグすると、メイントラックにペーストされます。全部で3テイク録っているので、それぞれの良い部分だけをつなげて一本のベストテイクを作るのです。

 

手順6:ピッチ補正を使ってさらに磨きをかける

ピッチ補正とは、歌の音程が微妙に外れてしまった部分を正しい音程に修正する事です。

Studio Oneにはプラグインではなく、ピッチ補正機能として「Melodyne」が搭載されています。

これを使ってコンピンングで作ったベストテイクにピッチ補正をかけます。

ピッチ補正-1024x602.png

まず、コンピングした波形を全て選択し、キーボードの「G」を押してイベントの結合を行います。

次にMelodyneを起動します。

スクリーンショット-2017-06-05-21.02.45-1024x639.png

歌の波形が音程になって分かれます。これを上下に動かすと音程を補正できます。

あまりやり過ぎると不自然になるので、気になる部分だけ補正するのがポイントです。

 

手順7:ボーカルとオケを馴染ませる

ピッチ補正まで完了したら、ボーカルとオケを馴染ませていきます。

具体的には次のプラグインを使います。

  • イコライザー
  • コンプレッサー
  • ディレイ
  • リバーブ

ここから先は、別の記事で解説しているので、そちらをご覧ください。

 

ボーカルレコーディング時の注意点

ボーカルレコーディング時の注意点があります

マイクとの距離

足でリズムを取るとノイズを拾う

余計な反射をしないようにする

 

マイクとの距離

マイクとの距離感は、やっていくうちに慣れてくるとは思うんですが、いちおう目安があります。

ポップガードと顔の間にこぶし1個分のスペース。

これが目安です。

 

もちろん、声の大きさとかでも変わるので、一概には言えませんが、覚えておくといいと思います。

 

足でリズムを取るとノイズを拾う

足でリズムを取るとその音をマイクが拾います。

 

対策としては、

足元に柔らかいマットか何かを敷く

手でリズムを取る

DAWのメトロノームを使う

上記の対策で、ある程度はノイズは防げると思います。

 

余計な反射をしないようにする

けっこう部屋がガランとしてると音が響きやすくなります。

 

レコーディング時はなるべく反響がなくフラットな音で録りたいので、場合によっては対策が必要です。

予算があるなら、「リフレクションフィルター」というツールを使ってもいいと思います。

もしくは、マイクの後ろに布団や毛布を置くのもありです。

部屋の反響具合で調整してみてください。

 

アレンジが固まったら早い段階でボーカルを録る

歌入れは、アレンジが固まったらなるべく早い段階でやったほうがいいです。

 

なぜなら、歌が入った方が最終的な曲の完成系がイメージしやすいからです。

 

僕も曲のアレンジがある程度できたら、仮歌を入れるようにしています。
そこから細かいアレンジを煮詰めていきます。

歌があるのとないのとでは、曲の雰囲気が全然違います。

 

なので、曲の雰囲気や方向性をしっかりイメージするためにも、早い段階で仮歌を録っておくといいと思います。

 

まとめ

今回は、Studio Oneでのボーカルレコーディング7つの手順をご紹介してきました。

 

もう一度まとめると、

1.機材をセットアップする

2.録音レベルを適切に合わせる

3.オケを歌いやすい音量にする

4.本気を出して3回歌う

5.コンピングを使って良いとこどりをする

6.ピッチ補正を使ってさらに磨きをかける

7.ボーカルとオケを馴染ませる

ぜひあなたもこの手順を参考にして、ボーカルレコーディングをやってみてください。

ちなみに、今回は「Studio One」で解説しましたが、他のDAWでも応用できるかと思います。ぜひお試しください。

 

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