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【初心者必見!】DTMミックスでやってはいけないこと3選

 
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シンガーソングライター/DTM専門家。 90年代J-POPのようなキャッチーなメロディ作りとテクノアレンジが得意。 影響を受けたアーティストはTWO-MIX。

こんにちは、Yuukiです。

 

DTMでミックスがなかなか思うように仕上がらない…
実はそれ「ミックスでやってはいけないこと」を知らず知らずのうちにやってしまっているのが原因かもしれません。

 

この記事を書いているぼくはDTMミックス歴10年以上。しかし、過去の自分も「やってはいけないこと」に気付かずに作業を進めてしまっていました。

 

ですが今では、それらを意識するようになってミックスが上手くいくようになりました。

そこで今回は、初心者が陥りがちな「ミックスでやってはいけないこと3選」について解説します。

 

ミックスでやってはいけないこと3選

ぼくが考える「ミックスでやってはいけないこと」は以下の3つです。

  • その1:長時間かけて一気に作業
  • その2:リファレンス曲を決めない
  • その3:複数のモニター環境で確認しない

上記の通り、意外と技術的なことではなく、ちょっとした準備や意識的な部分です。

それでは、一つずつ見ていきましょう。

 

その1:長時間かけて一気に作業

ミックス作業は長時間かけて一気に作業を進めてはいけません。

なぜなら、長時間の作業は耳が疲労して音の変化に対する正しい判断ができなくなるから。

 

長時間の基準は人によって違うと思いますが、3〜5時間くらいミックス作業でEQやコンプ、エフェクトで音作りしているとさすがに耳が疲れます。

 

耳が疲れた状態で仕上げた曲を後日聴いてみると、その時は良いと思った音のバランスがよくよく聴いてみると崩れているというのはありがちなことです。

 

では、どのくらいの間隔で作業を進めればいいのか?

ぼくの経験から出した答えは「30分〜1時間で1工程の作業」です。

 

例えば、1時間で全チャンネルのEQを調整する、終わったら少し休憩してまた次の工程(コンプ等)に進む、みたいなイメージです。

ちゃんと休憩を入れて耳を休めるというのがポイントです。耳を休めることで、音作りに対して適切な判断がしやすくなります。

 

同じ曲を長時間作業していると、良くも悪くもその音に耳が慣れてきてしまいます。

なので、休憩を入れつつ耳を休めながら少しずつ作業を進めた方が結果的にバランスが整った音に仕上げることにつながります。

 

その2:リファレンス曲を決めない

リファレンス曲を決めずに作業してしまうとミックスが上手くいきません。

なぜなら、リファレンス曲=目指すべきゴールだからです。リファレンス曲とは、参考曲のことですね。

 

いきなり自分の感覚だけでミックス作業をしてしまうと、その音作りやバランス、仕上がりは果たして適正なのか判断が難しいものです。

リファレンス曲があることで、各パートの音量やPANの配置、周波数バランスなどの指標が明確になり完成イメージがブレにくくなります。

 

ぼくもEQやコンプで音作りが終わったあとは、必ずリファレンス曲と比較しながら最終的なバランスを決めています。

 

聴き慣れた曲でも、改めてリファレンス曲としてヘッドホンで聴いてみると、いろいろな発見があるものです。

例えば、

「効果音ってけっこう左右に振ってあるんだな」

「思ったよりキックとかの低音が出てるな」

「リバーブの残響感は割とドライだな」

こういった情報がミックスする上でとても参考になります。

 

なので、まずは制作している曲と雰囲気が近いリファレンス曲を決めてからミックスをしてみるといいと思います。

 

その3:複数のモニター環境で確認しない

音のバランスや仕上がりは複数のモニター環境で確認した方がいいです。

なぜなら、普段作業しているモニター環境ではベストな聞こえ方でも、別の環境でそうとは限らないからです。

 

体験談:自宅ではベストバランスのはずが、実は低音が出過ぎていた話

ぼくの体験談をお話しすると、作曲を始めて2~3年の頃、当時はちゃんとしたモニタースピーカーとかは持っていなくてミニコンポのスピーカーで曲作りをしていました。

 

ある日、完成した曲を友人宅で聴いたところ、びっくりするほど音のバランスが悪いことに衝撃を受けました。

低音がモコモコし過ぎて聴けたものではありませんでした……

自宅のスピーカーでは良かったのに、なぜ?

これは当然といえば当然で、ミニコンポのスピーカーは低域に味付けが多いので、そのスピーカーだけでバランスを決めていたのが原因です。

 

ミックスではあらゆる再生環境を想定したフラットな音作りが必要になります。

自分一人が楽しむなら普段のスピーカーで鳴らしてバランスが良ければいいですが、誰かに聴いてもらうという目的があるならこの視点を忘れてはいけません。

 

モニタースピーカー、ヘッドホンはもちろん、

PCのスピーカー、スマホ、タブレット、イヤホン、カーステレオ、テレビなどなど……

このような様々な再生環境を想定すると、一つのモニター環境だけでベストバランスを作るのは非常に難しいです。

 

なので、あらゆる再生環境で鳴らしてみて最終的なミックスバランスを決めましょう。

 

まとめ

今回は、ミックスでやってはいけないこと3選について解説しました。

 

もう一度まとめると、

  • その1:長時間かけて一気に作業
  • その2:リファレンス曲を決めない
  • その3:複数のモニター環境で確認しない

ミックスが上手くいけば楽曲のクオリティや聴きやすさは間違いなく向上します。

しかし、ここで紹介した「やってはいけないこと」に1つでも当てはまると、なかなか思うように曲が仕上がらない「ミックスの無限やり直しループ」に陥る可能性もあります。

 

是非、意識してミックス作業に取り組んでみてください!

 

次は下記の記事もどうぞ!

≫【絶対やるべき】DTMミックスの下準備9ステップ(準備中)

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シンガーソングライター/DTM専門家。 90年代J-POPのようなキャッチーなメロディ作りとテクノアレンジが得意。 影響を受けたアーティストはTWO-MIX。

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