DTMにおけるトラック数はどれくらいが最適か?
こんにちは、シンガーソングライターのYuukiです。
あなたは、普段DTMで曲を作る時、何トラックくらい使用しますか?
ドラム、ベース、ギター、キーボード、シンセ、ストリングスといった、
一般的な編成のポップスなら、20〜30トラックくらいでしょうか。
プロの楽曲では、プロジェクトによっては70〜80トラック使用することもあります。
以前、僕が好きなあるアーティストも雑誌か何かのインタビューで
「今回は80トラック使った」と言っていたことがありました。
まだ作曲初心者だった僕は、「あの楽曲にはそんなにたくさんの音が使われているのか!?」と驚いたのを今でも覚えています。
ですが、僕が提唱する90年代風J-POPでは、そんなにたくさんのトラック数は必要ありません。
なくてもいい音がある
サウンドに厚みを出すために次々と音を重ねていき、
気付いたらどこかモッサリしたサウンドになっていた、というのはよくあることです。
例えば、ストリングスに厚みを出すために、ストリングス2を重ねる。
ブラスをもっと際立たせるために、ブラス2を重ねる。
シンセパッドにヴォイスを重ねる。
これらを一斉に鳴らしても、あまり良い響きにはならないでしょう。
この時、それぞれのパートをカットしたりしてみると、
あってもなくてもあまり影響を与えない音が見つかります。
せっかく作ったパートかもしれませんが、思い切って捨てることで結果的には良くなることもあります。
トラック数はどれくらいを目指すべきか?
作るジャンルにもよりますが、J-POPなら20〜30トラックを目安にするといいと思います。
トラックの内訳はこうです。
ドラム 6トラック(キック、スネア、ハイハット、シンバル、タム、パーカッション)
ベース 1トラック
キーボード、シンセ 5〜10トラック
ギター 2〜3トラック(リズム、リード)
ボーカル、コーラス 3〜5トラック
SE 3〜5トラック
これで、20〜30トラックになります。
曲によってはもっと少ない場合もありますし、
ピアノやギターの弾き語りなら、歌と楽器の2トラックで済んでしまいます。
それでも素晴らしい曲は沢山あります。
トラック数の多さ=クオリティが高い、という訳ではないのです。
やはり、こだわるべきなのはメロディの良さや演奏の質です。
まとめ
DTMにおけるトラック数は、ただ多ければいいという訳ではありません。
注意深く聴いてみると、あまりサウンドに影響を与えない「なくてもいい音」が潜んでいます。
それを意識しながら、一般的なポップスを作るなら、20〜30トラックを目安にしてみてください。
これくらいなら無駄も少なく、ミックスや音の管理もそこまで難しくないと思います。
あなたも曲作りの際には、ぜひ参考にしてみてください。