サビと同じくらい重要?Aメロの作り方5つのポイント

      2017/09/02

こんにちは、シンガーソングライターのYuukiです。

あなたは曲のAメロを聴いて「あ、この曲はイマイチだな、、、」と思って聴くのをやめたりしたことはありませんか?

Aメロとは、歌の一番最初のメロディのことです。

逆に、Aメロを聴いただけで、どんどんその曲に引き込まれて最後まで聴き入ってしまうということもあると思います。

 

曲を作る時、多くの人は一番の聞かせどころである「サビ」が重要だと考えます。

もちろん、サビが重要で聞かせどころであるのは間違いありません。

しかし、曲の冒頭である「Aメロ」もサビと同じくらい重要な部分です。

 

あなたの曲を最後まで聴いてもらえるかは、Aメロでどれだけ聴く人の興味を掴めるかにかかっているのです。

 

今回は、曲の始まりの部分、Aメロの作り方について解説します。

 

曲の構成を考える

Aメロを作る前に、まず考えなければいけないのが「曲の構成」です。

曲の構成次第でAメロの長さや展開の仕方が変わってきます。

例えば、一般的なJ-POPの楽曲なら「Aメロ-Bメロ-サビ」という構成です。

他にも、以下のような構成があります。

・A-A’-B-サビ…Aメロが2回きてBメロ、サビというパターン。

・A-A’-サビ…これはBメロがないパターンです。A’がBメロ的な役割を果たします。

・A-B-C-サビ…Bメロの後、さらに違うメロディがきてサビに入るパターンです。

 

これに加えて、サビの後に「Dメロ」が入るパターンもあります。

2コーラス目の後に入ることが多く、終盤に向かって曲を盛り上げる役割があるので、これもJ-POPではよく使われる手法です。

 

ですが、もしあなたが作曲初心者なら、まずは一番わかりやすい「A-B-サビ」の構成で考えるといいと思います。

 

メロディを作る順番

メロディを作る順番は、A-B-サビという構成の曲なら、始まりであるAメロから作るのでしょうか。

もちろん、Aメロから順番に作っても問題ありません。

しかし、僕の経験からいくと曲の頭から順番に作るのはオススメしません。

 

理由は2つあって、

1つは、Aメロから先に作るとサビを盛り上げるのが難しくなります。

最初に作るメロディにはインスピレーションやアイデアを詰め込みがちです。

それをAメロで出し切ってサビを作る頃にはネタ切れする可能性があるのです。

もう1つは、Aメロで頑張りすぎて力尽き、その曲の完成を諦めてしまうということです。

そうならないためにも、最初に作るべきなのはまず「サビ」です。

曲の一番の聴かせどころは絶対にサビです。

したがって、まずは聴き手の心を掴むサビを全力で作る必要があります。

曲のメインであるサビにインスピレーションやアイデアを詰め込むのです。

サビで曲のキーや音域、メジャー(明るい曲)かマイナー(暗い曲)かが決まれば、そこからAメロへの道筋が自然と見えてきます。

なにより、これだ!というサビができるとテンションが上がります。

そうなれば必ず完成させたいという気持ちになるので、完成を諦めることも少なくなります。

 

 

キャッチーなメロディとは

それでは、Aメロを考えていきますが、キャッチーなメロディという表現がありますよね。

辞書でキャッチーという言葉を調べると、

・受けそうであるさま

・人気になりやすいさま

・特に音楽で、旋律が覚えやすいさま

と書いてあります。

つまり、キャッチーなメロディとは、覚えやすいメロディのことです。

曲を覚えてもらうためには、Aメロやサビは特にキャッチーさを意識することが大事です。

 

では、どうやって覚えやすいメロディを作るのか、これには「シーケンスフレーズ」を使います。

シーケンスフレーズとは、「決まった順序で繰り返される音のまとまり」のことです。

「テクノ、J-POPアレンジで絶対使える!シーケンスフレーズの作り方」という記事で曲のアレンジ段階での使い方を解説しているんですが、これをAメロでも応用する考えです。

 

 

1小節〜2小節の短いフレーズを作る

まずはシーケンスフレーズを作ります。

こんな感じです。

このフレーズをもとに音程をつけてAメロを作っていきます。

 

Aメロが8小節だとしたら、シーケンスフレーズの2小節めと4小節目のフレーズに変化を加えます。これを2回繰り返して、さらに8小節目は次のBメロへ繋がるようにアレンジを加えます。

最初のシーケンスフレーズがこのようなAメロに変化しました。

ちなみに、この曲は僕のオリジナル曲のAメロです。

 

 

Aメロのコード進行はサビをモチーフにする

Aメロのコード進行を考える際、まずは各コードの役割を確認します。

コードには大きく分けて3つの種類があります。

トニック ドミナント サブドミナントです。

 

Key=Cの場合、

トニックはC、Am、Em

ドミナントはG、Em

サブドミナントはF、Dm

となります。

 

では、Aメロのコードはどれから始めればいいでしょうか。

これはコードの特性で決まります。

 

トニックは、安定したコードで曲の始まりや終わりに使える。

ドミナントは、不安定なコードでトニックに向かいたがる性質がある。

サブドミナントは、少し不安定だが、楽曲を装飾するのに適している。

 

ざっくりとそれぞれのコードにはこのような特性があります。

 

それを踏まえると、Aメロの最初のコードはトニック(C、Am、Em)ということになります。

 

Aメロのコード進行を考える時は、サビのコード進行を引用すると統一感が出せます。

例えば、サビのコード進行が

Am F G Em F G Bm E

だったとします。

 

そうするとAメロは前半の4小節を引用して、

Am F G Em Am F G E

というふうにすると、曲の統一感が出てイメージをしっかり固めることができます。

この例のコード進行はAメロもサビもマイナーで始まっています。

 

ちなみに、先ほどの参考曲はキーは違いますが、これと全く同じコード進行で出来ています。

 

 

Aメロの始まりをマイナーコードで始めると哀愁系になりますが、これを「C」に変えると一気に明るい雰囲気になります。

作りたい曲のイメージ次第では、Aメロはメジャー(C)サビはマイナー(Am)という手法もありです。

始まりはトニックというセオリーさえ守れば、曲のイメージが大きく崩れる心配はありません。

 

 

音域とブレスを意識しよう

Aメロを作る際に、注意しておきたいのが「音域」と「ブレス」です。

これは、Bメロやサビでも同じことが言えます。

 

メロディを作る順番でサビから作った方がいいと書きましたが、このサビの音域がAメロの音域を決める基準になるのです。

 

音域の決め方として、まず歌い手の音域を知っておかなければいけません。

もし作曲者であるあなたが自ら歌うのであれば、あなた自身の音域ということです。

 

ここで気をつけないといけないのが、「自分が出せる音域」=「最適な音域」とは限らないということです。

特に高い音域ほど注意です。

 

歌っている本人は気持ちよく出せる音域だと思っていても、聴いている側からすれば不快に感じることもあります。

これはなかなか自分では気づきにくいので、客観的な意見が必要です。

 

Aメロの音域は、サビより2〜4度下を狙うと、サビと差別化できてメリハリがつけやすくなります。

 

歌いながらメロディを作る

歌モノの曲の場合、息つぎ(ブレス)が必要です。

しかし、いざ出来上がったメロディを歌ってみると息つぎする場所がない、ということがよくあります。

歌モノはちゃんと歌いながら、息つぎをする場所があるか確認しながらメロディを考えましょう。

2小節に1回くらいの間隔でブレスを入れるようにすると歌いやすいAメロになります。

 

 

まとめ

ここまで解説したように、曲を作る上でAメロはサビと同じくらい重要なパートです。

曲の始まりであるAメロがイマイチと思われてしまったら、一番の聞かせどころの「サビ」に行く前に曲を聴くのをやめてしまう可能性があります。

 

今回ご紹介したAメロを作るポイントは次の5つです。

1. まずは曲の構成を考える。それ次第でAメロの長さや展開の仕方が変わる。

2. メロディを作る順番はまずサビから。サビを基準にAメロを考えるとコード進行など統一感を出しやすい。

3. 覚えやすいメロディを作るためには、シーケンスフレーズを使う。

4. 自分(または歌い手)の音域を知る。サビより2〜4度下の音域でAメロを作るとメリハリがつけやすい。

5. 歌モノはちゃんと歌いながら、2小節に1回くらいの間隔でブレスを入れると歌いやすいAメロになる。

 

以上のポイントを意識しながら、Aメロを作ってみてください。

 

 

次はこちらの記事をどうぞ!

「コード進行をコントロールしてBメロを作る方法」

 

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