テクノ、J-POPアレンジに絶対使える!シーケンスフレーズの作り方
こんにちは、シンガーソングライターのYuukiです。
テクノやポップスのアレンジに欠かせないフレーズがあるんですが、なんだと思いますか?
それは、16分音符のシーケンスフレーズです。
通称「ピコピコシーケンス」と呼んでいます。
そもそも、シーケンスって何?
シーケンスとは、「ある決まった順序に従って繰り返される音のまとまり」のことです。
こちらを聞いてみてください。
これを、シーケンスフレーズ、シーケンスパターンといいます。
Aメロ、Bメロ、サビ、割とどこでも使える万能フレーズなので、もしあなたがテクノやポップスを作っているならぜひ覚えていただきたいフレーズです。
今回は、シーケンスフレーズの作り方や音作りの手順を解説します。
フレーズの基本はアルペジオ
アルペジオという、コードを1音づつ鳴らす奏法がありますが、基本的にはそれと同じです。
ただし、間隔を短くして16分音符で鳴らした方が、「ピコピコ感」が出ます。
音の構成としては、ルート、5th、ルートのオクターブ上下の組み合わせがオススメです。
フレーズの打ち込み方
まず、ルート音を16分音符で打ち込みます。
今回はAがルート音です。
このままでも、曲によっては使えたりするんですが、少し変化を加えてみます。
適当に音を抜きます。
音を聞きながら、いい感じのリズムになるようにしてみてください。
とりあえず、上のパターンを真似てもOKです。
次は音程に変化を加えます。5thに移動させたりルートをオクターブで移動させます。
今回はEの音が5thです。
さらに、ゲートタイム(音の長さ)を長くしたり、短くしたりすると雰囲気が変わります。
ちなみに、音の長さは短めの方が、シーケンスフレーズと相性が良いです。
音色選び&音作りが重要
フレーズができたら、次は音色を選びます。
今回は、Studio One純正のマルチ音源「Presence」を使います。
音色選びのポイントは、シンセ系の音を選ぶということです。
ただし、ここではパッド系の音色は選ばないようにしてください。
パッドシンセは音がフワーッとしていて立ち上がりが遅く、シーケンスのような動きが速いフレーズに適していません。
ですので、音の立ち上がりが速く、明るめの音色の方が良いです。
まずPresenceを立ち上げます。
プリセットのカテゴリーから「Synths」→「Saw Synth」を選択。
まずは素の音で先ほど作ったフレーズを聞いてみましょう。
このままでも、それっぽい感じですね。
曲に合わせた時、特に問題がなければこのまま使ってもOKです。
ですが、音を「加工」することで、もっとカッコ良くなります。
ポイントは2つ、DelayとPanです。
Delay(ディレイ)とは空間系のエフェクトの1つで、いわゆる「やまびこ」です。
「ヤッホー!ヤッホー、ヤッホー、ヤッホー、、、」
というやつです。
Pan(パン)は音を左右に振り分けることです。
Presenceの場合は、音が左右交互に鳴ることで、音の厚みが増幅したような効果が得られます。
この2つを組み合わせることで、音の厚みと広がりを演出できます。
ディレイの設定
Edit FXを開き、DelayをONにします。
Beats(音を繰り返すタイミング)を1/8D
FB(音を何回繰り返すか)を半分より少し多め
MIX(音を繰り返す強さ)を多め
に設定。
Panの設定
PanをONにします。
Beatsを1/16Tに設定。
ここでのBeatsは音を左右に振るスピードです。
数字が小さいほど、左右に振るスピードが遅くなり、数字が大きいほど速くなります。
この設定で再生するとこんな感じです。
同じ音色ですが、かなり雰囲気が変わりましたね。
もう一度、こちらが素の音です。
どうですか?加工後の方がカッコ良くないですか?
まとめ
ここまで、テクノやポップスのアレンジに使えるシーケンスフレーズの作り方について解説してきました。
シーケンスフレーズは、曲のAメロ、Bメロ、サビ、どこにでも使える万能フレーズです。
この演奏法を習得すれば、あなたの曲のアレンジの幅は確実に広がります。
基本的にはコードを分解して演奏するアルペジオと同じです。
今回の記事を参考にして、あなたなりのシーケンスフレーズを作ってみてください。
最後に、ドラム、ベース、シンセパッド、シーケンスで構成したデモ曲を用意しました。
ぜひ聴いてみてください。
シーケンス有り
シーケンス無し
シーケンスフレーズと合わせて活用したい「シンセバッキング」について解説した記事もあります。
こちらの記事もぜひ読んでおいてください。