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ミックスってどんな作業をするの?DAWを使ったミックス8つのステップ

2023/08/08
 
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シンガーソングライター/DTM専門家。 90年代J-POPのようなキャッチーなメロディ作りとテクノアレンジが得意。 影響を受けたアーティストはTWO-MIX。

こんにちは、シンガーソングライターのYuukiです。

DTMでの曲作りでは、アレンジやレコーディングの後にミックス作業が必要です。

ミックスとは、曲を構成する色々な楽器やパートのバランスを調整して曲を聴きやすい状態にする作業のことです。

ミックスをするのとしないのとでは、曲の仕上がり、聴きやすさに雲泥の差があります。

それぐらい、曲作りの中でミックスは重要な作業です。

では、具体的にミックスとはどういう作業をするのか?

もしあなたが曲作り初心者なら、何をどうすればいいのか分からないかも知れません。

僕も曲作りを始めたばかりの頃はそうでした。

メロディができてアレンジをして、少し音量調節とかをして、それで終わりだと思ってました。

適当にリバーブで残響を加えるとそれっぽくはなるんですが、その頃の曲は今聴くと、まぁひどいです、、、

当時の僕はミックスとは何なのか、どういう目的で何をするのかも分かっていませんでした。

それから経験を重ね、今ではミックスの目的や何をすべきかも分かってきました。

これからご紹介する手順を理解して実践すれば、あなたの曲も聴きやすいバランスのとれた作品に仕上がるはずです。

今回は、DAWでアレンジやレコーディング後に行うミックスではどんな作業が必要なのか解説していきます。

1. ミックスに正解はない。どんな仕上がりを目指すか、何を一番聞いて欲しいか考える。

まずミックスを行う前に、その曲で何を一番聴いて欲しいのか、どんな仕上がりを目指すのかを考える必要があります。

例えば、

歌をしっかり聴かせたい

イントロや間奏のフレーズを目立たせたい

左右に張り付くようなギターサウンドにしたい

という感じです。

どんな仕上がりを目指すか、ということに実は正解はなくて、あなたがイメージしたサウンドに仕上がればそれが正解です。

ミックスを成功させるためには、このイメージがとても重要です。

オススメの方法は、あなたのイメージに近いアーティストの曲を聴いて、バランスなどを分析することです。

自分が好きな曲には、メロディや歌詞の良さ以外にも、なんとなく全体の雰囲気や質感が好きということがあると思います。

アーティストやアルバム、曲ごとにこの質感は違うので、あなたが参考にしたいと思うCD(リファレンスCD)を1枚決めておくといいです。

リファレンスCDや曲をもとに、聴きやすい最適なバランスを目指していきます。

2. 下準備

ミックスのイメージやリファレンス曲が決まったら、さっそく作業を始めたいところですが、その前に、、、

DAWの編集画面はちゃんと整理されてますか?

チェックポイントは次の3つです。

・ソフト音源はオーディオ化されているか

・トラックに名前はついているか

・トラックはパート毎にわかりやすく並べられているか

これらを確認してみてください。

良いミックスをするためには、下準備は欠かせません。

下準備については「DTMでミックスの前にやるべき5つ下準備とは?」という記事で詳しく解説しています。ぜひ読んでおいてください。

3. オーディオの編集

オーディオの編集では、レコーディング後のボーカルやギタートラックで行います。

主に空白部分やノイズのカット、タイミング修正、ノーマライズといった作業です。

1つずつ見ていきます。

ノイズカット

ボーカルの場合だと、「リップノイズ」といって口を開く時に出る「ピッ」とか「プチッ」という音です。これを編集して取り除いていきます。

タイミング修正

ボーカルやギターを録音した後に演奏を聴いてみると、歌い方や演奏は良いのにオケとタイミングが微妙にずれていることがあります。この場合は、オーディオ波形をフレーズ単位で分割してタイミングを合わせます。

ノーマライズ

特にダイナミクス(音の強弱)の変化が多いボーカルトラックでは、音量のバラつきが目立ちます。

ノーマライズを行うと、主に音が小さい部分の波形を大きくして音量を稼ぐことができます。

タイミング修正と同様、オーディオ波形をフレーズ単位で分割して行います。

これにより、音のバランスが均等になるので聴きやすい状態になります。

4. プラグインのインサート

プラグインエフェクトを使ってそれぞれの音を整えていきます。

ミックスで中心になるのは主に「イコライザー(EQ)」と「コンプレッサー(コンプ)」です。

イコライザー(EQ)

EQとは、音の周波数帯域をコントロールして音質を変化させるツールです。

ミックスでは、特に音の低域をコントロールしてスッキリさせると聴きやすいサウンドになります。

そのためにも、EQはミックスで欠かせないプラグインの1つです。

コンプレッサー(コンプ)

コンプは、音を圧縮するツールです。

例えば、ボーカルだと音の強弱の差が大きいので、そのままの状態で聴くとデコボコして聴きづらい状態になっています。

それを上からギューッと押しつぶすイメージです。

そうすると大きい部分を抑えて、小さい部分との差が少なくなります。

音の粒を揃うので、全体的にキュッと引き締まったサウンドになるのです。

アナライザー

EQと一緒に使って欲しいのが「アナライザー」です。

これは、音の変化を視覚的に確認できるツールのことです。

自分の耳だけを頼りに音作りするのも悪くないんですが、耳だけでは分かりづらい周波数の動きも確認できます。

ミックスの最終段階で、曲の全体像を確認する時も便利なのでぜひ使いましょう。

5. 空間系エフェクト

EQとコンプは、音のバランスや質感を整えるプラグインでした。

この処理が終われば、低音もスッキリして全体的にフラットな印象になるはずです。

逆に、どこか物足りなさも感じると思います。

そこで登場するのが、空間系エフェクトの「ディレイ」と「リバーブ」です。

EQとコンプで作ったフラットな状態に空間系を加えることで、奥行きや広がりがあるリッチなサウンドに変わっていきます。

ディレイ

ディレイとは、いわゆる「やまびこ」のことです。

音が一定間隔で繰り返されます。これにより、曲の奥行きを表現できます。

リバーブ

リバーブとは、残響のことです。お風呂場で声を出すと響くアレです。

これにより、曲の広がりを表現できます。

ただし、ディレイとリバーブは、闇雲にかければいいというものではありません。

楽器やパートごとに適した設定があります。

ディレイとリバーブについては「ディレイとリバーブの使い方(仮)編集中」という記事で解説しています。

ぜひ参考にしてみてください。

6. 打ち込み不備やソフト音源の音色、音作りのチェック

EQやコンプで音作りをしていると、アレンジの段階では気づかなかった打ち込みの不備が見つかることがあります。

EQで音作りをする以前に、そもそも音色自体を見直した方がいいというケースもあります。

ミックスをしていて、もし何か音に違和感があるときはチェックするようにしましょう。

7. オートメーション

オートメーションとは、フェーダーの動きを記憶して、再生した時に毎回同じタイミングでボリュームなどを変化させる機能のことです。

例えば、ボーカルで歌い出しの音が聞き取りづらいということがあります。

この場合は、歌い出しの1音だけボリューム一時的に上げるのです。

このフェーダーの動きは自動で動くように記憶されています。

ボリューム以外にも、音の定位(PAN)やエフェクトをかける量も自動で変化させることができます。

パートごとにボリュームやPANを調節することで、曲のダイナミクス(強弱)をコントロールできます。

生演奏なら自然と強弱をつけることができますが、DTMの音楽はどうしても機械的になりがちです。

そこに変化を加える手段がオートメーションなのです。

8. 様々な再生環境で音をチェック

ある程度ミックスが仕上がってきたら、一度、今の再生環境以外の場所で曲を聴いてみます。

ミックスの目的は様々な再生環境で聴きやすい音に仕上げることです。

つまり、今あなたが聴いている環境だけで聴きやすい音、ではダメなのです。

様々な再生環境の例としては、カーステレオ、ラジカセ、パソコンのスピーカー、スマホ、などがあります。

これらの環境で聴いても、バランスが崩れていなければミックスはほぼ成功と言えます。

まとめ

ここまで、アレンジやレコーディング後のミックスでは具体的にどんな作業が必要なのかをご紹介してきました。

まとめると、

1. どんな曲に仕上げるか、何を一番聴いて欲しいか考える。

2. ミックスの下準備をする

3. オーディオの編集

4. プラグインエフェクトで音を整える

5. 空間系エフェクトで奥行きや広がりを与える

6. 打ち込みの不備や音色を見直す

7. オートメーションを使って曲にダイナミクスを与える

8. 様々な再生環境で曲をチェックする

となります。

あなたもミックスをする時は、これらの作業が必要であることを認識しておいてください。

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シンガーソングライター/DTM専門家。 90年代J-POPのようなキャッチーなメロディ作りとテクノアレンジが得意。 影響を受けたアーティストはTWO-MIX。

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