【DTM マスタリング】音圧アップ&バンド感を強調したマスタリング方法
こんにちは、シンガーソングライターのYuukiです。
もしあなたが、バンドアレンジのJ-POPを作っていてサウンドメイクに悩んでいるなら、今回の記事はオススメです。
ボーカルを強調したマスタリング方法という記事では、
J-POPにおいての主役であるボーカルを際立たせる為のマスタリング方法を紹介しました。
今回の記事では、その逆のアプローチで、バンド感を強調したマスタリング方法を紹介していきます。
同じ音源でもアプローチの仕方でサウンドが変わる
音圧アップをしつつ、全体の楽器パートを押し出すにはどうすれば良いでしょうか?
答えは、前回のボーカルを強調したマスタリング方法と逆のことをすれば良いのです。
ポイントはEQのミッドとサイドです。
ミッドはセンター定位にあるボーカルやベース。
サイドはその両サイドにあるオケ(楽器隊)のことです。
ボーカルを強調したい場合はEQのミッドをブーストし、サイドをカットします。
今回はその逆で、ミッドをカットし、サイドをブーストするのです。
たったこれだけの事ですが、サウンドは大きく変化します。
それでは、今回もマスタリング用プラグイン「Ozone」を使って解説していきます。
バンド感を出すためのマスタリング4ステップ
1.マキシマイザー
まずは、マキシマイザーを通します。この時スレッショルドは0dBに設定。
これだけでも微妙にマキシマイズされます。
2.プリEQ
そして、マキシマイザーを通す事で余分な低域が出てくるので、
プリEQでミッドの低域を2dBカットします。
3.ポストEQ&コンプ
さらに、ポストEQでサイドの100Hz以上を1.2dBほどアップ。
これで、サイドの楽器隊が出てくるのでバンド感が増してきます。
そして、DYNAMICSで全体をコンプレッションします。
4.マキシマイザー&出力フェーダー
後段にもう一つOzoneを立ち上げてマキシマイザーをかけます。
スレッショルド-1.6dB、リリースを4msにして音圧アップ。
最後に出力フェーダーを+3dBにしてレベルを稼ぎます。
まとめ
今回のマスタリング方法では、全体の音圧を稼ぎながら、バンド感を強調した派手なサウンドを作るのにピッタリです。
もしあなたが、バンドアレンジのJ-POPを作っていてサウンドメイクに悩んでいるなら、ぜひ今回の手法を試してみてください。