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【DTM】SONYモニターヘッドホン「MDR-7506」レビュー

2021/09/29
 
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シンガーソングライター/DTM専門家。 90年代J-POPのようなキャッチーなメロディ作りとテクノアレンジが得意。 影響を受けたアーティストはTWO-MIX。

こんにちは、Yuukiです。

 

レコーディングやミックスで使えるモニターヘッドホンを探しているけど、MDR-7506ってどうなんだろう?メリット・デメリットや実際に使っている人のレビューが知りたい。

MDR-CD900STとの違いは?

こういった疑問に答えます。

 

僕は今までレコーディングやミックスで「MDR-CD900ST」を10年以上使っていました。

イヤーパッドを交換しながら長年使っていましたが、ついに片方の音が出なくなり買い換えることにしました。

それが今回ご紹介する「MDR-7506」です。

 

本記事では、MDR-7506を実際に使ってみた感想や、メリット・デメリットをレビューしていきます。

 

 

MDR-7506レビュー

結論、レコーディングやミックスで使うなら、MDR-7506はおすすめです。

 

おすすめの理由

・軽い

・長時間の使用でも耳が痛くならない

・低域から高域まで十分聴き取れる音質

上記の3つで、音楽制作をする上で「ストレスなく音をモニターできる」というのがおすすめの理由です。

 

詳しく見ていきましょう。

 

軽い

音楽機材において「軽い」は正義です。

 

重たいヘッドホンだと、頭にずっしりとくるので、長時間のミックス作業とかだと疲れます。

 

ヘッドホンを付けたり外したりする際も軽い方がやり易いです。

MDR-7506は、軽くてコンパクトなので、そういったストレスは少ないです。

 

あと、最近はモバイルで制作する機会も多いと思うので、持ち運びの際の機材の軽さも重要です。

こういったモバイル環境ではヘッドホンは必須なので、軽い方が気軽に持ち運び出来ます。

 

 

長時間の使用でも耳が痛くならない

MDR-7506は、長時間の使用でも耳が痛くならないです。

これに関しては、側圧が弱めなのと、厚めイヤーパッドのお陰かと思います。

 

側圧が弱いといっても、簡単にずれたりすることもないので、適度な装着感といった感じです。

 

実際に2〜3時間ほど、ヘッドホンを付けっぱなしでミックス作業をしてみましたが、耳が痛くなることはありませんでした。

装着位置に関しても、左右で調整可能なので、ベストポジションでセットできますよ。

 

 

低域から高域まで十分聴き取れる音質

音質に関しては、モニターヘッドホンならではのフラットな音質です。

結論、宅録レベルなら十分すぎると思います。

 

低域から高域まで、EQの変化やコンプのかかり具合など、しっかりと聴き取れました。

 

細かいことをいうと、MDR-CD900STより周波数帯域が狭いとかはありますが、誤差です。

僕は、ほとんど気になりませんでした。

 

なので、宅録レベルのレコーディング・ミックスなら十分な音質だと思います。

 

 

MDR-CD900STとの違いは?

ここまで、MDR-7506のおすすめポイントをご紹介しましたが、MDR-CD900STとの違いが気になる方もいるかと思います。

 

それぞれの違いをざっくりとまとめてみました。

     MDR-7506    MDR-CD900ST
  周波数帯域     10Hz~20kHz     5Hz~30kHz
  構造       密閉型       密閉型
  プラグ形状    標準プラグ/ミニプラグ      標準プラグ
  コード長    1.2 m(カールコード)  2.5 m(ストレートコード)
  重量       230 g       200 g

大きく違うのが「周波数帯域」「プラグ形状」「コード長」です。

 

周波数帯域に関しては、CD900STの方が若干広いので、細かい音の変化を聴きとるのに多少有利かもしれません。

 

プラグ形状に関しては、CD900STが「標準プラグのみ」に対して、7506は「標準プラグ/ミニプラグ」どちらにも対応できます。

 

コード長に関しては、CD900STはストレートコードで2.5m、7506はカールコードで1.2m。

 

重量は、7506の方が若干重たいですが、極端に違いを感じることはないと思います。

 

プラスαで、7506は折り畳めるので、コンパクトに収納して持ち運ぶことも可能です。専用のキャリングポーチも付いてますよ。

 

比較すると、長時間に渡る再生の場合だと、7506の音の方が聴き疲れしにくい印象です。

CD900STは高音が少しキンキンする感じです。

 

総合的な使い勝手を考えるとミニプラグに対応していたり、折り畳んで収納できたりする7506の方が便利かと思います。

 

こういった点からもMDR-7506はおすすめのヘッドホンです。

 

 

MDR-7506のメリット・デメリット

MDR-7506のメリット・デメリットも見てみましょう。

 

メリット

メリット①:カールコード

メリット②:折り畳める

メリット③:ステレオミニジャック対応

メリット④:イヤーパッドが交換できる

メリット⑤:プロフェッショナルの気分を味わえる

 

メリット①:カールコード

カールコードなので取り回し良いです。

 

CD900STを使っていたときは、コードが長いので、椅子の足とかでしょっちゅうコードを踏みつけていました。

あと、長いのでよく絡まったりして、それを解くのが何気に面倒なんですよね。

 

7506は、カールコードで長さもちょうど良いので、取り回しがかなり良くなりました。

今のところ、絡まったり、踏みつけることもないです。

 

 

メリット②:折り畳める

折り畳んで収納できるので、コンパクトに持ち運べます。

 

先ほども少し触れましたが、折り畳める構造なので、収納や持ち運びに便利です。

これに関しては、外にDTM環境を持ち出す人とかは、かなり恩恵がありそうですね。

 

僕は最近は機材を持ち運ぶことも少ないんですが、気分を変えて外で曲作りしたい時とか、気軽に持ち運べますね。

 

 

メリット③:ステレオミニジャック対応

標準とミニジャック両方対応なのでデバイスを選ばないです。

 

これも、持ち運んで使うことを想定すると、便利ですね。

ミニジャック対応なら、PCやスマホにもそのまま挿せますからね。

標準プラグのみだと、別で「変換アダプタ」とかの購入が必要になるので、面倒ですよね。

 

いつものモニター環境をどこでも試せるのでこういった構造なのも使い勝手が良いと思います。

 

 

メリット④:イヤーパッドが交換できる

イヤーパッドを自分で交換できます。

 

ヘッドホンって、長年使っていると、イヤーパッドが劣化して、ポロポロと剥がれてくるんですよね。

劣化するのはしょうがないんですが、イヤーパッドだけ交換が可能です。

 

交換のやり方はこちらの動画で詳しく解説しています。

動画

交換すれば、また新品みたいになるので、長く愛用できますよ。

 

 

メリット⑤:プロフェッショナルの気分を味わえる

CD900ST同様、7506はプロも愛用している人が多いヘッドホンです。

特に海外では、7506が主流のようです。

 

本体にも「Professional」と書いてあるので何となくプロの気分を味わえます。

 

プロと同じ機材を使うことで、曲作りの意欲が湧いてくる気がするので、こういったマインドも重要なんじゃないかなと思います。

 

 

続いて、デメリット。

デメリット

デメリット①:CD900STと比較して周波数帯域が狭い

デメリット②:カールコードが使い所を選ぶ場合がある

 

デメリット①:CD900STと比較して周波数帯域が狭い

先ほども少し触れましたが、CD900STと比べると周波数帯域が狭いです。

とはいえ、レコーディングやミックスで特に支障はないので、あまり気にしなくていいと思います。

ただ、細かいノイズを探したりするのはCD900STの方が有利かもしれません。

 

 

デメリット②:カールコードが使い所を選ぶ場合がある

カールコードは、取り回しがよく使い勝手は良いんですが、環境によっては「コードが短い」と感じるかもしれません。

 

ギターを弾く時とか、カールコードが邪魔になることもあるかもしれません。

 

僕は今のところ、ボーカルレコーディングやミックスでしか使っていませんが、環境によっては使い所を選ぶ可能性もありです。

 

 

レコーディング・ミックスにはモニターヘッドホンが必須

最後に、モニターヘッドホンは音楽制作で必須、という話をします。

 

「何を当たり前のことを…」と思うかもですが、昔の僕はこれを理解していませんでした。

適当なスピーカーやヘッドホンで曲作りやミックスをやっていました。

 

ある時、友人の家で自分が作った曲を流したんですが、あまりのバランスの悪さに愕然としました。

低域が出過ぎてモコモコして、とにかくバランスが悪かったんです。

 

「自宅で聴いた時は完璧だったはずなのに、なぜ?」と、かなりショックだったことを覚えています。

でも、当時の環境を振り返ってみると、それも当然です。

 

当時のモニター環境は、ステレオコンポのスピーカーと適当なイヤホンのみ、でした。

バリバリに低音が味付けされたスピーカーだったので、僕の曲は低域が出過ぎてしまったのです。

しかも、適当なイヤホンでは、周波数帯域のバランスを確認することは困難です。

 

こんなモニター環境だったので、当時の僕は上手く曲をミックスすることが出来ませんでした。

改めて、モニター環境の重要性を知った僕は、スピーカーやヘッドホンをちゃんとしたものを使おうと決めました。

 

スピーカーに関しては、自宅で大きな音を出せないという方もいると思うので、少しは妥協しても良いと思います。

ですが、ヘッドホンに関しては、ちゃんとしたモニター用で、価格で言えば「1万円以上のもの」を使った方がいいと思います。

 

決して安い買い物ではありませんが、モニターヘッドホンでしっかり音を確認してミックスをすれば、曲の仕上がりは見違えるように良くなりますよ。

 

ミックスのテクニックやスキルを発揮できるのは、ちゃんとしたモニターヘッドホンがあってこそです。

 

僕は身をもって体験したので、これだけは断言できます。

 

 

まとめ

今回は、MDR-7506を実際に使ってみた感想や、メリット・デメリットをレビューしました。

 

もう一度ポイントをまとめると、

・軽い

・長時間の使用でも耳が痛くならない

・低域から高域まで十分聴き取れる音質

 

MDR-7506は素晴らしいヘッドホンです。

レコーディングやミックスにも十分使えるヘッドホンなので、ぜひお試しください!

 

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シンガーソングライター/DTM専門家。 90年代J-POPのようなキャッチーなメロディ作りとテクノアレンジが得意。 影響を受けたアーティストはTWO-MIX。

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