DTMで必要なストレージ容量とは?【1TBは必要&外付けも使おう】
こんにちは、Yuukiです。
外付けストレージもあったほうがいいのかな?
こういった疑問に答えます。
DTMをやる際、どれくらいストレージ(SSD、HDD)が必要なのか悩みますよね。
多いに越したことはないけど、どれくらいあればいいのか?
最低限、必要な容量は?
こんな感じで昔の僕も、DTM初心者でパソコンにあまり詳しくなかった頃は、かなり悩みました。
ですが現在の僕は、DTM歴12年の経験があり、どれくらいのストレージ容量があればいいのか分かるようになりました。
そこで今回は、初心者向けにDTMで必要なPCのストレージ容量について解説します。
※記事の後半では、外付けストレージの必要性やおすすめのデータ管理方法ついても書いていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
DTMで必要なストレージ容量とは?
さっそく、本題に入ります。
DTMで必要なストレージ容量は「1TB」です。
けっこう多いと思いませんか?
僕も以前は、
「そんなに必要ないだろ」
こんなふうに思っていました。
ですが、今では1TBは必要だと感じています。
その理由としては、
DTM関連のソフトのインストールやデータを保存するとだいたいこのくらいの容量になるから
特に容量が必要なのが、ソフト音源です。
余裕で100〜200GB使用するので、内容によっては1TBあっても足りない場合もあるくらいです。
具体的なストレージ容量の使用例
→約40GB(Studio One アプリケーションとサウンドセット)
【プラグイン&ソフト音源】
→約300GB(KOMLETE13 フルインストール)
【楽曲データ】
→約200GB(1曲あたりのデータ容量2GB×100曲)
合計:540GB
例えば、上記の使用例だと1TBまではいってないので、少し節約すれば500GBでも収まりそうです。
ただ、このくらい余裕を持たせておくのが理想です。
考え方としては、ストレージ容量に対して、使用率は50〜60%くらいに収めます。
なぜなら、空き容量が少ないと、PCのパフォーマンスが悪くなるから。
なので、プラスαで空き容量にも余裕を持つことを考えると合計1TBが必要、という感じです。
外付けストレージの必要性
次に、外付けストレージの必要性についても見ていきましょう。
ここまで解説した通り、DTMでは1TBのストレージが必要だということが分かったと思います。
なので、シンプルにPC本体のストレージを1TBのものにしておけばいい、ということになります。
ですが、結論、外付けストレージはあったほうがいいです。
本体と外付けを使い分ける運用がおすすめです。
外付けストレージを使うメリット・デメリット
まずは、ストレージを分けることのメリット・デメリットについて。
【メリット】
メリット2:楽曲データ等のバックアップができる
メリット3:PC買い替えによるソフト音源ライブラリの再インストールが不要
■メリット1:本体容量を節約
本体ストレージに全てのデータを入れようとすると、1TBとか大きい容量が必要になります。
ですが、外付けストレージにデータを分散させることで、PC本体のストレージ容量を節約できます。
さらに、PCの購入費用も抑えることができます。
そこを、本体を256GBにすれば、40,000円節約できます。
1TBの外付けSSDは、15,000円くらいで買えるので、実質25,000円の節約です。
■メリット2:楽曲データ等のバックアップができる
何かのきっかけでPCがトラブルを起こした時にデータが消える恐れがあります。
あるいは、PCを初期化してデータ入れ直すというケースもあるかもしれません。
特に、楽曲のデータは万が一消えてしまうと、また作り直さないといけないので大変です。大きな時間ロスにもなります。
外付けストレージがあれば、楽曲データ等もバックアップできて安心です。
■メリット3:PC買い替えによるソフト音源ライブラリの再インストールが不要
数年に1回は、PCを買い替えると思います。
そんな時に面倒なのが、「ソフトの入れ替え」です。
プラグインエフェクト
ソフト音源
こういったソフトウェアを新しいPCに入れ替えます。
そこで、ソフト音源ライブラリは外付けストレージに入れておきます。そうすることで、再インストールが不要になります。
万が一、PCを初期化してデータを入れ直すという場合も同様ですね。
あとは、ちょっとした設定はありますが、外付けストレージを付け替えるだけで新しいPCでもソフト音源がすぐ使えるようになります。
【デメリット】
デメリット2:USBポートが余分に必要
■デメリット1:データがあちこちに分散して分かりづらくなる
本体に入れるデータ、外付けに入れるデータ、それぞれちゃんと把握しておかないと、どこに何が入っているか分かりづらくなります。
これに関しては、このあと「ストレージ管理方法」をご紹介します。
■デメリット2:USBポートが余分に必要
DTMではUSBポートがたくさん必要です。
MIDIキーボード
外部ディスプレイ
DAWコントローラー
こういった機器を繋ぐと、外付けストレージ用のUSBポートが不足する可能性あります。
MacBookとかだと、多くてもポートが4つなので、結論、USBハブを使いましょう。
おすすめのストレージ管理方法
メリット・デメリットを踏まえた上でおすすめのストレージ管理方法をご紹介します。
おすすめとしては3つのストレージを使い分けます。
・外付けストレージ1(SSD)
・外付けストレージ2(HDD)
上記のように分けます。
それぞれデータをどのように振り分けるか見ていきましょう。
■本体ストレージ
まずはPC本体のストレージ。
本体ストレージは、読み書き速度が最も速いという特徴があります。
本体ストレージに入れておくべきもの
プラグインエフェクト
ソフト音源の本体
制作中のプロジェクトファイル
上記のように、容量が軽いものや移動させると不具合が起きそうなものを入れておきます。
例えば、DAWやソフト音源の本体とかですね。
■外付けストレージ1(SSD)
次に、外付けストレージ1(SSD)です。
このストレージには、読み書き速度が高速な「SSD」を使用します。
外付けSSDに入れておくべきもの
制作中のプロジェクトファイル
主に入れておくのは、ソフト音源のライブラリです。
ソフト音源のライブラリは、容量が大きく、かつ高速な読み込みが必要です。
本体に入れるのがベストですが、容量が大きすぎる場合があるので、外付けストレージに入れておきます。
外付けに入れることで、PCの本体ストレージ容量も節約できます。
本体ストレージに入れたときと比べると読み込み速度が若干落ちますが、個人的にはそこまで気にならないレベルです。
■外付けストレージ2(HDD)
最後に、外付けストレージ2(HDD)です。
このストレージは、そこまで読み書き速度は重視しないので「HDD」を使用します。
外付けHDDに入れるもの
iTunes、Musicなどの音楽ファイル
写真
バックアップ
上記のような、容量が多くなりがちで、かつ読み込み速度は遅くても影響が少ないものを入れておきます。
使うことが少ないバックアップ等のデータもここに入れておきます。
こんな感じで、本体ストレージと外付けストレージを使い分けます。
こうすることで、万が一、PCがトラブルを起こしてもデータを守れるし、本体容量も節約できるのでPCのパフォーマンスも良くなると思います。
なので、外付けストレージも使ってデータ管理をするのがおすすめです。
参考までに僕のPCのストレージ使用状況を紹介
僕のメインPCは、「MacBook Air M1 2020年モデル」です。
ストレージ環境は以下の通り。
外付けSSD:500GB
外付けHDD:500GB
合計:1.25TB
僕の場合は、PCの購入費用を抑えたかったということもあり、本体ストレージは最小構成の「256GB」です。
実際の使用状況がこちら
外付けSSD:約300GB
外付けHDD:約370GB
合計:約730GB
お伝えしてきた通り、外付けストレージを上手く活用することで、本体ストレージの使用率は1/4程度で収まっています。PCの動作も良好です。
最小構成の256GBにすることで、データ管理に対してシビアになります。何でもかんでも保存してしまうとすぐに容量がいっぱいになりますからね。
なので、しっかりとデータ管理ができるという意味でも「256GB +外付け」が一番コスパも良くおすすめです。
僕が使っている外付けストレージを紹介
最後に、僕が使っている外付けSSDを1つだけご紹介します。
■おすすめポイント
・USB3.1 Gen2対応でデータ転送が速い
・メタルボディで衝撃にも強い
この外付けSSDに「ソフト音源のライブラリ」「制作中の楽曲ファイル」を主に入れています。
僕は500GBを使っていますが、1TBくらいあってもいいかもですね。
ちなみに、SSDは「容量が大きいほど転送速度が速い」という特徴もあるので、可能な限り容量は大きい方がいいと思います。
まとめ
今回は、初心者向けにDTMで必要なPCのストレージ容量と外付けストレージの必要性やデータ管理方法ついても解説しました。
もう一度まとめると、
- DTMで必要なストレージ容量は「1TB」
- 外付けストレージはあったほうがいい
- 本体と外付けを使い分けてデータ管理するのがおすすめ
DTM用のPCを購入する際や、外付けストレージを使ってデータ管理する際は、是非参考にしてみてください!