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裏メロを作るための5つのポイント【目立ち過ぎず美しい旋律を作る】

2020/06/12
 
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シンガーソングライター/DTM専門家。 90年代J-POPのようなキャッチーなメロディ作りとテクノアレンジが得意。 影響を受けたアーティストはTWO-MIX。

こんにちは、Yuukiです。

 

自分の曲には華やかさがない。
有名曲とかを聴いていると、メインメロディの他にもバックで色々なメロディが聞こえるけど、そういった「裏メロ」的なものってどうやって作ればいいのかな、、?

今回はこういった疑問に答えていきます。

 

昔の僕も、曲を聴いていて裏メロの存在には気づいていたんですが、実際どうやって作ればいいのかよく分かってなかったです。

 

ですが現在の僕は、作曲歴20年、DTM歴は10年の経験があり、裏メロの重要性や作り方が分かるようになりました。

 

裏メロがあるのとないのとでは、メインメロディを引き立ち方がまるで変わってきます。なので、曲のアレンジを考える上では重要な部分です。

 

今回は、裏メロを作る際のポイントについて解説します。

 

裏メロを作るための5つのポイント

裏メロを作るポイントは次の5つ

  • コードの構成音を使う
  • 全音符や二分音符を使ったロングトーンで作る
  • メロディの隙間を埋める(オブリ)
  • メインメロディをユニゾンしない
  • カウンターラインを使う

上記を意識すると、作りやすいと思います。

 

ちなみに、裏メロには、色々な呼び方があります。

対旋律

カウンターメロディ

オブリガート

個人的に「裏メロ」という呼び方が一番わかりやすいと思ってます。

メインメロディに対して、裏のメロディ、なので「裏メロ」ですね。

 

というわけで、裏メロを作るためのポイントを見ていきましょう。

 

ポイント1:コードの構成音を使う

まず基本的なことは、コードの構成音を使うということ。

 

例えば、「C  G  Am  Em」というコード進行に対して裏メロをつけるなら

C    G   Am  Em
ソ シ ド シ

といった感じで、そのコードの構成音で裏メロをつけていきます。

コードの構成音を使えば、極端に音程がおかしくなったり、違和感を感じることは少ないです。

 

ポイント2:全音符や二分音符を使ったロングトーンで作る

次は、全音符や二分音符といったロングトーンを使うということ。

メインメロディに動きがある場合は全音符や二分音符で動きが緩やかな裏メロにします。

そのほうが、メインメロディを邪魔せずにアレンジに厚みを出すことができます。

 

逆に、メインメロディが緩やかな動きの場合は、裏メロに四分音符や八分音符といった、動きがある裏メロにする場合もあります。

 

ここに関しては、ケースバイケースですね。

 

ポイント3:メロディの隙間を埋める(オブリ)

次は、メインメロディの隙間を狙った、オブリガートです。

通称「オブリ」と言ったりします。

 

ボーカルなどのメインメロディが鳴っているときは、ロングローンの裏メロを入れます。

そして、メインメロディが途切れたら、その隙間に動きがある裏メロを入れる。

 

メロディの隙間に印象的なオブリが入ると、メインメロディが引き立つのです。

まさに、メインメロディとオブリがセットで1つのアレンジになります。

 

ポイント4:メインメロディとユニゾンしない

次は、メインメロディと裏メロをユニゾンさせない、です。

 

どういうことかというと、基本的に裏メロはメインメロディとは別のメロディです。

なので、メインメロディとユニゾンしてしまうと、裏メロではなくなってしまいます。

 

アレンジによっては、部分的にユニゾンすることもあるんですが、基本的には別のメロディを考えましょう。

 

ポイント5:カウンターラインを使う

最後は、カウンターラインを使う、です。

 

カウンターラインとは何かというと、

・1コードに対して1音を使う

・コードのベース音とメロディは避ける(例:コードCの構成音はド、ミ、ソ。ベース音は「ド」)

・メロディに対して、短3度以上離れた音、かつ1オクターブ以内の音

ざっくりと、上記のルールに則ったメロディラインのことです。

 

カウンターラインにプラスで、コードの構成音の前後1音くらいは動きを入れてもいいと思います。

 

 

■よくある質問:どんな音色を使えばいいのか?

「裏メロの作り方のポイントは分かったけど、どんな音色を使えばいいの?」

こういった疑問もあるかと思います。

 

結論、ストリングスやベルがおすすめです。

 

曲によっては、レイヤー系も合います。

例えば、

・ベル+パッド

・ピアノ+ストリングスなど

 

基本的には、ストリングスやベルがポップスなんかには合わせやすいです。

あと、メロディの隙間に入れる「オブリ」に関しては、ブラス系の音色も合いますよ。

 

■僕がよく使う手法

僕は、パートによって音色を使い分けています。

Aメロでは「ベル系」

Bメロやサビは「ストリングス」

オブリは「ブラス」

こんな感じでパート毎に音色を使い分けるとアレンジに深みが出てきます。

 

【目立ち過ぎず、美しい旋律を作る】

最後に、どんな裏メロだと良いアレンジに仕上がるのか。

 

これに関しては、結論、「目立ち過ぎず、美しい旋律」だと思っています。

 

・主旋律を邪魔しない

・目立ち過ぎない

・単独でも美しいメロディライン

上記の通りで、今回ご紹介したポイントを押さえつつ、意識してみるとカッコ良いアレンジに仕上がるんじゃないかと思います。

 

ただ、最初のうちはバランスが難しいです。

単独でも美しいメロディラインを目指すと、メインより目立ち過ぎたり、メロディが重なって響きがおかしくなったり、、、

この辺りは、何度も練習して裏メロを作る感覚を身につけてみてください。

 

まとめ

今回は、裏メロを作る際のポイントについて解説しました。

 

もう一度まとめると、

  • コードの構成音を使う
  • 全音符や二分音符を使ったロングトーンで作る
  • メロディの隙間を埋める(オブリ)
  • メインメロディをユニゾンしない
  • カウンターラインを使う

上記を意識しながら、裏メロを作ってみてください。

 

あとは慣れてきたら、「目立ち過ぎず単独でも美しい裏メロ」にもぜひ挑戦してみてください。

 

今回の記事が参考になれば嬉しいです。

 

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