コンプレッサーの基礎知識とDTMでのベーシックな使い方

      2018/10/15

こんにちは、シンガーソングライターのYuukiです。

エフェクターの中で、使いこなすのが難しく、初心者がつまずきやすいのがコンプレッサーです。

パラメーターが多くてどこを触ったらいいのか分からなかったり、効果が分かりづらかったり、苦手意識を持っている人も多いと思います。

 

僕も初めは、使い方がよく分かりませんでした。

初めてコンプレッサーを触ったのは、まだDTMを始める前で、MTR(マルチトラックレコーダー)という録音機材でミックスをしていた時でした。

「ミックスではコンプレッサーが重要らしい」ということは知っていたんですが、当時ネットとかで調べても情報は少なかったので、とにかく色々な本で勉強しました。

 

コンプレッサーは奥が深いですが、ミックスでは欠かせないエフェクトの1つです。

 

今回はコンプレッサーの基礎知識と基本的な使い方について解説します。

 

 

コンプレッサーとは

コンプレッサーとは、圧縮機の事で、音楽では音量レベルを圧縮して音の強弱の差を少なくするエフェクターのことです。

 

コンプの効果が分かりやすいのがボーカルです。

歌は強弱の差が大きいパートなので、ここにコンプをかけて音量レベルを均一にします。

すると歌がオケに馴染んで聴きやすなります。

 

それから、「コンプで音圧を稼ぐ」という表現をしますが、これは圧縮して音量のデコボコをなくすと、全体のレベルを持ち上げられるという意味です。

どこか一箇所でも出っ張った部分があるとそれが邪魔をして音量レベルを持ち上げられないのです。

その出っ張った部分を抑えるのがコンプレッサーなのです。

 

 

スレッショルドとレシオ

コンプレッサーには様々なパラメーターがあります。

まず音量レベルを圧縮するためのパラメーターがスレッショルドとレシオです。

 

スレッショルド

ここで設定したレベル以上の入力があるとコンプが作動します。

スレッショルドレベルを下げれば低い入力でもコンプがかかり始めます。

スレッショルドレベルを上げれば一部の飛び出した部分にだけコンプをかけることができます。

 

レシオ

レシオでは、スレッショルドを超えた入力をどれくらい圧縮するかを決めます。

値は、「2:1」「4:1」「8:1」などの比率で表します。

画像の設定は2:1になります。

ここでは、比率が低いと圧縮する度合いが弱くなります。

つまり、原音に近いサウンドということです。

逆に、比率が高ければ、その分つぶしたサウンドになります。

 

 

コンプがかかるタイミングを調整するアタックとリリース

コンプレッサーの役割は、音量レベルを圧縮して均一にするのが第一の働きです。

スレッショルドとレシオでその役割を果たします。

ですが、次に出てくるアタックタイムとリリースタイムも重要なパラメーターです。

 

アタックタイム

アタックタイムとは、スレッショルドを超えた入力にコンプがかかり始めるまでの時間を決めるパラメーターです。

ここを速めに設定すると、原音に対してすぐにコンプがかかります。

つまり、アタック成分が目立たなくなります。

逆に、アタックタイムを遅めに設定すると、原音のアタックを通過してからコンプがかかります。

 

リリースタイム

リリースタイムは、スレッショルド以下になった音に対してコンプが解除されるまでの時間です。

ここを長くすると、コンプがずっとかかった状態になります。

逆に短くすると、コンプがすぐに解除されます。

 

この、アタックタイムとリリースタイムは重要なパラメーターではあるんですが、慣れないうちは難しく感じると思います。

コンプレッサーの機種によってはオートで設定できるものもあります。

もしくは、どちらも中間くらいに設定しておいても問題ありません。

 

コンプのかかり具合をモニターするゲインリダクション

そして、実際コンプがどれくらいかかっているかを確認するためのパラメーターがゲインリダクションです。

ここを見れば、今コンプがどれくらいかかっているかを確認できます。

画像は、1.5〜2dBくらいのゲインリダクションがある状態です。

ちなみに、dB(デシベル)とは、音の大きさを表す単位のことです。

DTMでは、例えばボーカルの音量だったら、「2dBボリュームを下げる」という表現をします。

 

 

コンプで音量をそろえる

音量や音の粒をそろえるのが、コンプの基本的な使い方です。

これは、ドラム、ベース、ギター、ボーカルなど、どんなパートに対しても使う必要性があるということです。

では、音量をそろえるためのコンプの使い方をご紹介していきます。

 

レシオは2:1〜3:1で

まず、レシオは2:1〜3:1くらいに設定します。

レシオの圧縮率はあまり高くしないほうが、自然な感じでコンプがかかります。

 

 

スレッショルドを変化させる

レシオを決めたら、スレッショルドを変化させて、音を確認します。

だいたい0.5〜1dBくらいのゲインリダクションがあるようにします。

音が大きくなる部分では3〜4dBくらいのゲインリダクションがあるようにスレッショルドを下げていきます。

 

この状態は、ゲインリダクションの量はそれほど多くありませんが、音量をそろえるという意味では自然なコンプのかかり方になります。

 

 

下がったレベルはどうする?

コンプで音量はそろえましたが、コンプをかけるということは、その分全体の音量も下がっているということです。

どういうことかというと、スレッショルドを下げると、音はどんどん圧縮され音量が小さくなっていきます。

例えば、ゲインリダクションが3dBある状態というのは、3dB音量が小さくなっているということです。

つまり、この下がった3dB分レベルを上げて、元の音量に戻してあげる必要があるのです。

 

元の音量に戻すには2つの方法があります。

1つは、コンプについているアウトプットのレベルを上げて戻す方法。

こちらが一番手っ取り早い方法です。

 

もう1つは、コンプのアウトプットのレベルはそのままで、後段にマキシマイザーをインサートして音量レベルを戻す方法です。

少し手が込んでますが、音の質感が変わるので試してみると面白いと思います。

 

ちなみに僕は、手っ取り早くコンプのアウトプットで戻すことが多いです。

 

 

まとめ

ここまで、コンプレッサーの基本的なパラメーターや使い方について解説してきました。

コンプレッサーの一番の役割は、音量レベルを圧縮することです。

これにより、音量レベルがそろった安定した音になります。

また、ミックスやマスタリングの時に音圧を稼ぐ場合にも、コンプでの処理は重要です。

コンプで音量レベルをそろえていないと、うまく音圧が上がらなくなってしまうからです。

 

まずは、今回ご紹介したスレッショルドとレシオで音の変化を体感してみてください。

変化を感じられるようになったら、アタックタイム、リリースタイムで音作りをするのも面白いと思います。

 

ぜひあなたの楽曲で試してみてください。

 

 

 - DTM ミックス