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【レビュー】M1 MacBook AirをDTMで4ヶ月使った感想

2022/09/03
 
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シンガーソングライター/DTM専門家。 90年代J-POPのようなキャッチーなメロディ作りとテクノアレンジが得意。 影響を受けたアーティストはTWO-MIX。
M1 Macの購入を考えているけど、DTMでも問題なく使えるのかな?実際に使用している人の感想やメリット・デメリットを知りたい。

 

こういった疑問に答えます。

 

この記事を書いているぼくは、Intel版MacBook ProからM1 MacBook Airに完全に乗り換えて、DTM作業を中心に使用しています。

 

そんなぼくが、この記事では、購入したMacBook AirのスペックやDTM環境を公開しつつ、4ヶ月ほど使ってみて感じたメリット・デメリットをレビューします。

 

これからMacを購入しようとしている方や、M1 Macに乗り換えを検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

M1 MacBook AirをDTMで4ヶ月使った感想

DTMやブログのライティングでほぼ毎日使っています。

 

4ヶ月使ってみた感想は、

・DTMでほぼ問題なく使える

・動きが驚くほどスムーズ

・カッコいい&美しい

・普通に熱くなる

 

今のところ概ね満足です。

 

・DTMでほぼ問題なく使える

結論から言うと、M1 MacはDTMでほぼ問題なく使えます。

 

もちろん、使用するソフトやプラグイン、機材によっては動作しないものもありますが、ぼくのDTM環境においては「Rosetta2」を使ってほとんど動かすことができました。

 

Rosetta2とは、従来のIntel Mac用のソフトやプラグインをM1 Macでも使えるように自動変換してくれる翻訳機のようなものです。

 

ぼくの場合は、DAWの初回起動時にRosettaをインストールしますか?というメッセージが出ました。そのままインストールして、その後は特に設定などはなくて普通に使えています。

 

Rosettaに関しては、アップルのサイトにも解説がありますので詳しく知りたい方は見ておくといいと思います。

 

それでは、ぼくのPC環境を紹介します。

MacBook Air (M1, 2020)

チップ Apple M1

メモリ 8GB

ストレージは256GBの「吊るしモデル」を買いました。

 

続いて、DTM環境がこちら。

DAW:Studio One 5

音源:Komplete 13、UVI

エフェクト:Waves、T-RackS 5、VintageWarmer2

MIDIキーボード:Komplete Kontrol M32

オーディオインターフェース:EVO4

 

ネイティブ対応したもの

・Studio One

・Waves

 

Studio Oneに関しては、5以降でネイティブ対応です。Studio One 4以前でも、一応、Rosetta2で動きますが動作が重すぎて使い物になりません。

なので、Studio One4以前のバージョンを使っている場合はアップグレードをしておいたほうがいいです。

 

Wavesに関しては、V13でネイティブ対応です。

 

【注意】
ホストアプリケーションがネイティブ対応しても、中で動作するプラグインも対応していないと動かないです。

StudioOneをネイティブで起動すると、サードパーティのプラグインはほぼ全滅でした。

 

とはいえ、Rosetta2でStudio Oneを起動すればソフト音源やプラグインはほぼ動作します。

 

ハードウェアに関しては、MIDIキーボード、オーディオインターフェース共に接続するだけで認識しました。

 

ただ、Steinberg製のオーディオインターフェース「URシリーズ」に関しては、ドライバーが必要です。少し厄介なんですが、M1 Macの場合はドライバーのインストール手順が従来と異なります。

ぼくも「UR242」という製品を持っていますが、こちらのページを見ながらインストールしました。URシリーズを使っている方は確認してみてください。

 

実際にM1 MacBook Airで作った曲

 

楽曲情報

トラック数:17

音源:Komplete(Massive、MONARK、SUPER 8、FM8、Battery4)
Studio One純正(Presence XTのギター音色)

エフェクト:Waves(EQ、コンプ、ディエッサー、アナライザー)
Guitar Rig 6、VintageWarmaer2

 

パフォーマンスモニター(CPU使用率)

CPUの使用率は30%前後です。

 

アクティビティモニタ(メモリ使用率)

メモリ使用率は、Studio One単独で約4GB。全体の使用率は約6GBです。

 

実際に曲作りをしてみたところ、パワー不足を感じることもなく、メモリ8GBでも快適に作業が出来ることがわかりました。

 

この感じだと、初心者はもちろん、中級者くらいまでのDTMerなら十分満足できるスペックではないでしょうか。

 

正直、エントリーモデルのMacBook AirでDTMをやるというのは、微妙だと思っていて、「最安の吊るしモデルで大丈夫かな…?」という不安もありましたが、結論、その心配は無用でした。

 

このように、現状、M1 MacBook AirDTMでも問題なく使えると考えていいと思います。

 

・動きが驚くほどスムーズ

DAWの編集画面のスクロールや拡大縮小の動きが驚くほどスムーズです。これだけでも感動しました。

 

ただ、DAWの起動速度はそこまで速くなったとは感じなかったです。

 

文章作成やブラウジングもストレスなくサクサク動きます。

 

・カッコいい&美しい

これまで、MacBookをずっと使ってきましたが、相変わらずカッコいいですね。

 

見た目の良さもぼくは大事だと思っていて、その理由はずっと触っていたくなるから。

作業をするモチベーションにもつながるので、やはり見た目は大事です。

 

MacBookほどカッコ良くて美しいパソコンは他にはないですよね。

 

・普通に熱くなる

「M1 MacBook Airは熱くならない」というレビューを見ましたが、あまり過信しないほうがいいです。

 

DAWで重いプラグインやソフト音源を使ったり負荷が高い作業をすれば普通に熱くなります。

 

なので、重たい作業をするときに備えて、熱対策も考えたほうがいいかもしれません。

 

ぼくは「MOFT」というPCスタンドで底を浮かせて熱が逃げるようにしています。

プラスαで、キーボードに角度が付いて打ちやすくなります。

ぼくは、外部ディスプレイとかは使わないので、このスタイルが一番使いやすいです。

 

M1 MacBook Airのメリット・デメリット

次はメリット・デメリットも見ていきましょう。

 

■メリット

・圧倒的にコスパが良い

・ファンレス仕様なので無音

・バッテリー持ちが良い

・吊るしモデルでも十分なスペック

 

メリット1:圧倒的にコスパが良い

最新のM1 Proを搭載したMacBook Proは約27万円です。

対して、M1 MacBook Airは約13万円で買えます。

 

なんとその差は2倍以上。でも性能が2倍以上変わるかといえば、多分そんなことはないはずです。

 

M1 MacBook Airは十分な性能があるにもかかわらず、圧倒的なコスパです。

このコスパの良さが最大のメリットではないでしょうか。

 

もし予算が27万円あるなら、DTM用のパソコンはM1 MacBook Airを買って、残ったお金でDTMの周辺機器とかを買ったほうが幸せになれそうです。

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メリット2:ファンレス仕様なので無音

ぼくがM1 MacBook Airを選んだ理由の一つがこれです。

 

以前はMacBook Proを使っていましたが、高負荷がかかるとファンが全開で回るのでうるさくて仕方なかったです。

 

ですが、このM1 MacBook Airはファンレスなので、無音です。本当に音がしないです。

 

ファンが回るとうるさくて集中力の妨げになるので、ファンレス仕様は音楽制作においてはメリットだと思います。

 

とはいえ、繰り返しですがM1チップも熱くはなるので、熱対策は必須です。

 

メリット3:バッテリー持ちが良い

M1 MacBook AirでDTM作業をした場合、4〜5時間はバッテリーが持ちます。Intel版のMacBook Proだと、2〜3時間が限界でした。

 

M1 MacBook Airなら約2倍、長く作業できます。

 

DTM以外の作業だと4〜5時間使ってもバッテリー残量は60〜70%くらい。具体的には、ブログ記事の作成やブラウジングなどです。

 

カフェなど外出先や自宅で電源がない場所でも、バッテリーを気にしなくて良くなったのは大きなメリットですね。

 

メリット4:吊るしモデルでも十分なスペック

今までは、必ずメモリだけは16GBにカスタマイズしてMacを購入していました。

 

ですが、M1 Macはメモリ8GBの吊るしモデルでも十分なスペックです。

 

もともと、M1チップは高性能ですし、ユニファイドメモリという新しいメモリは、8GBでも効率よく処理ができるみたいです。

 

実際にぼくも、カスタマイズなしの吊るしモデルを買いましたが、DTMの作業は問題なくできています。

 

カスタマイズすると納期に時間がかかるので、吊るしモデルでも十分なスペックがあるのは嬉しいですね。

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デメリット

・画面が暗い

・ポートが片側にしかない

・内蔵スピーカーの音質はそこまで良くない

 

デメリット1:画面が暗い

MacBook Proと比較してですが、画面が若干暗い気がします。

 

Proは、500ニトの輝度

Airは、400ニトの輝度

 

とはいえ、慣れたらそこまで気にならないので、問題なしです。

 

デメリット2:ポートが片側にしかない

MacBook Airには、Thunderbolt / USB 4ポートが左側に2つあります。

 

よく「ポートが少ない」というデメリットが挙げられますが、ぼくは「ポートの位置」にデメリットを感じます。

 

ポートは2つでいいけど、同じ2つなら左右に1つずつあったら便利だなあと思います。

というのも、コンセントやコードの位置関係で、右から挿したいというシチュエーションもあるからです。

 

以前使っていたMacBook Proには、左右に2つずつポートがあったので、その点は使いやすかったなと思います。

 

デメリット3:内蔵スピーカーの音質はそこまで良くない

内蔵スピーカーに関しては、悪くはないけど良くもないという印象です。

 

もう少し低音があればMacBook Air単体の音でも曲作りしやすかもです。

 

とはいえ、DTMではオーディオインターフェースとモニタースピーカーを使って音を出す場合が多いと思うので問題なしです。

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DTMでM1 MacBook Airを使う際によくある質問

DTMでMacBook Airを使うにあたって、よくある質問をまとめてみました。

 

Q1:メモリは8GB、16GBどっちにするべき?

Q2:ストレージはどれくらい必要?

Q3:Rosetta2でも安定してDTMできる?

 

Q1:メモリは8GB、16GBどっちにするべき?

A:使い方によっては、16GBにしたほうがいいです。

 

基本は8GBでも大丈夫なんですが、DTMやクリエイティブ系の作業、あとマルチタスクをするなら、やはり16GBあったほうが安心です。

 

参考までに、ぼくは下記の作業中にM1 MacBook Airがフリーズしました。

・Safariでタブ20個くらい開く

・DAWの操作

・画像編集

DAW関連のブログ記事を執筆、編集していたんですが、画像を編集中にいきなり操作不能になりました。

 

こういった作業を並行してやるなら、やはりメモリは16GBにするべきだったかもしれないです。

 

とはいえ、マルチタスクはしない、タブはこまめに閉じる、という方は8GBでオッケーだと思います。

 

【追記:2022年3月にメモリ16GBモデルを買いました】

上記の通り、やはりマルチタスクをするときに安定して動くようになった感じがします。DTMの作業をするときも、ソフト音源やプラグインエフェクトを多く立ち上げても動きに余裕があります。

逆に、DTMのライトユーザーやマルチタスクをしない方には、やはりメモリは8GBで十分だなとも思いました。

 

 

Q2:ストレージはどれくらい必要?

A:DTMでは1TB以上あったほうがいいです。

 

その理由は、DTMの場合、ソフト音源のライブラリだけで数百GB使うこともあるからです。

 

プラスαで、ストレージには30〜50%くらいは空容量があったほうがPCのパフォーマンスは良くなります。

 

詳しくは下記をご覧ください。

DTMで必要なストレージ容量とは?【1TBは必要&外付けも使おう】

 

Q3:Rosetta2でも安定してDTMできる?

A:Rosetta2はとても優秀ですが、時々DAWが落ちます。

 

Rosetta2は関係ないかもしれませんが、ぼくの環境だと、Studio Oneのプロジェクトを終了するときにDAWが落ちることがありました。

 

原因を特定することは難しいですが、macOSやDAWのアップデートで改善して今のところ安定しています。

 

おすすめの買い方

最後に、M1 MacBook Airのおすすめの買い方のご紹介です。

 

アマゾンで買う

アップル公式サイトで買う

 

この2つがおすすめです。

 

アマゾンで買う

M1 MacBook Airをアマゾンで購入すると5%のポイント付与があり、実質負担額が安くなります。

 

定価:134,800円

ポイント:6,740pt(5%)

実質負担:128,060円

上記の通りで、吊るしモデルで大丈夫という方はアマゾンがお得に買えます。

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付与されたポイントを使ってアクセサリーを買ってもいいですね。特にDTMでは必須の「USBハブ」などは5、6千円で買えるので、こういったものを揃えるのもありです。

参考:DTMで使えるおすすめUSBハブ3選【Mac用Type-Cもあり】

 

アップル公式サイトで買う

吊るしモデルでは心配という方はアップル公式サイトでの購入がおすすめです。

アップル公式サイトで購入すると、メモリやストレージをカスタマイズして注文ができます。

 

あと、少しでも安く買いたいなら、整備済製品もおすすめです。

 

整備済製品とは、返品や初期不良などで回収した商品を再度、新品同等に整備したアップル認定の中古品のことです。定価より2〜3万円安く買えるので、お得です。

 

中にはカスタマイズしたモデルが出ることもあるので、カスタム購入を検討している方はこまめにチェックしてみてください。

 

まとめ

今回は、M1 MacBook AirをDTMで4ヶ月使ってみた感想をレビューしました。

 

DTMでの使用では、まだ動作が保証されないプラグインもありますが、ぼくの環境だとほとんどのプラグインが動作することがわかりました。そして、ネイティブ対応もどんどん進んでいます。

 

使いたいソフトやプラグインの対応状況を確認して、ぜひM1 MacBook Airの素晴らしさを体験してみてください!

 

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