MacBook1台でシンセポップを作るDTMer Yuukiのブログ

【半年使った】Komplete Kontrol M32レビュー【デメリットもあり】

2020/06/12
 
この記事を書いている人 - WRITER -
シンガーソングライター/DTM専門家。 90年代J-POPのようなキャッチーなメロディ作りとテクノアレンジが得意。 影響を受けたアーティストはTWO-MIX。

こんにちは、Yuukiです。

 

Komplete Kontrol M32が気になるけど、レビューを知りたい。
デザインはカッコいいけど、DTM初心者でも使いこなせるのか?
利用者のレビューや、メリット、デメリットからどんな人におすすめかも知りたい。

こういった疑問に答えていきます。

 

僕のDTM歴は10年程で100曲以上作ってきましたが、これまではハードシンセをMIDIキーボードとして使ったり、デスクに置ける小型のMIDIキーボードを使ってきました。

 

少し前からMIDIキーボードの買い替えを検討していて、どの製品にしようかいろいろと迷っていました。

そこで候補だったのが「Komplete Kontrol M32」です。

 

実際に購入して半年ほど使用したので、今回は僕が実際に使ってみた感想などをシェアしたいと思います。

 

これからMIDIキーボードを買おうと思っている方や、買い替えでKomplete Kontrol M32を検討しているという方はぜひじっくりとご覧ください。

 

Komplete Kontrol M32 レビュー

IMG_7681.jpeg

Komplete Kontrolには3つのラインナップがあります。

 

・上位モデルの「Sシリーズ」

・標準モデルの「Aシリーズ」

・エントリーモデルの「M32」

 

僕がなぜ、エントリーモデルの「M32」を選んだかというと、シンプルにコンパクトなMIDIキーボードが欲しかったから。

 

半年ほど使った感想は、

とにかくコンパクトでデスクがすっきり

ミニ鍵盤だけど、タッチが素晴らしい

トランスポート部分が便利

上記の通りで、とても気に入っていて、買ってよかったと思ってます。

 

とにかくコンパクトでデスクがすっきり

僕の現在のデスク環境がこちら

上記の通りで、そんなにデスクが広くないので、これ以上大きいキーボードは必然的に置けないという状況なんですが、このサイズ感がベストマッチです。

 

MacBook Proと合わせて、かなりミニマルな環境が作れました。

 

以前から、デスク周りをすっきりさせたいと思っていたんですが、M32がそれを叶えてくれました。

 

ミニ鍵盤だけど、タッチが素晴らしい

NI社のMIDIキーボード全般に言えるんですが、他社の機種に比べると鍵盤のタッチがいいと思います。

 

僕はいちおう、楽器はキーボードが専門なので、鍵盤のタッチにはこだわる方です。

 

そんな僕ですが、M32の鍵盤のタッチには概ね満足してます。

ミニ鍵盤のわりにはタッチが素晴らしいです。

 

そこそこ重みもあるし、これだけ触ってると、ついミニ鍵盤だということを忘れてしまいそうです。

 

トランスポート部分が便利

曲の再生、停止、録音がキーボードの操作だけでできます。

多分、この部分が一番よく使っているかもしれません。

 

特に画面収録など、DAWの再生や停止がパソコンのキーボードでできない時なんかは便利です。

kkm32-3.jpeg

よく使う、ループ再生やメトロノームのボタンもあるのでユーザビリティに非常に優れています。

SHIFTボタンを併用すれば、トラックのミュートやソロも切り替え可能です。

 

ただ、僕はソロやミュートに関しては、直接DAWを操作することが多いです。

 

 

右側の大きいノブは上下に動かすとDAWのトラックの選択ができます。

kkm32-4.jpeg

パソコンのマウスやトラックパッドに触らなくても操作できます。

あと、グリグリ回すと曲の再生位置を動かすこともできました。

ピンポイントで再生したいところまで素早く持っていけるので便利です。

 

 

中心部にある8つのツマミはトラックの音量を調節できます。

kkm32-5.jpeg

あと、Komplete Kontrol ソフトウェア上では、ソフト音源のパラメータを調整することもできます。

 

 

Komplete Kontrol ソフトウェアについて

KKソフトウエア.png

M32には、ソフト音源やエフェクトをキーボードから直接操作できる機能が付いています。

パソコンの画面を操作しなくても、キーボード本体からソフト音源のプリセットを選んで試聴したり、パラメーターを調整したりできるのです。

 

まさに、ハードシンセを操作しているような感覚です。

 

これは、付属の「Komplete Kontrolソフトウェア」との連携によるものになります。

そして、この機能を使うことがNIのMIDIキーボードの一番のメリットではないかと思います。

 

実際に僕も、このKomplete Kontrolソフトウェアとの連携を使ってみたかったというのがM32を購入したきっかけのひとつでもあります。

 

僕はもともとハードシンセで曲を作っていたのでこの機能はとても魅力的でした。

ただし、この連携はソフト音源やエフェクトが「NKS」に対応している必要があります。

 

「NKS」とは、【Native Kontrol Standard】というソフト音源をMIDIキーボードでコントロールする規格のことです。

 

NIのソフト音源はもちろん、他社の製品も対応しているものがあります。

 

 

■実際に使ってみたので、少し解説します。

まずKomplete Kontrol ソフトウェアを立ち上げます。

「All Instruments」を選択するとNKS対応の音源がすべて検索できます。

 

 

しかも音色のタイプごとにカテゴリー分けされています。

kkm32-2.png

選び方は、「TYPES」と「CHARACTERS」で絞り込み、下のほうに音色名が出てくるという仕組みです。

 

これで目的の音色に素早くたどり着けるというわけです。

 

使う前からだいたいのこの機能は知っていたんですが、実際使って見ると想像以上に便利です。

 

驚いたのが、すべてのソフト音源の中から検索できるので、今まで一度も使ったことがないシンセなんかも出てきたりします。

 

NKS対応製品を持っていないとあまり意味ないかも

ただこの機能に関しては、

NKS対応のプラグインを持っていない

あるいはあまり使わない

という方だとあまり意味ないかもしれません。

 

僕もNIの総合音源「KOMPLETE」は持っているんですが、最近はNKS非対応の他の音源を使うことも多くて、正直あまり恩恵を受けていないという感じです。

 

この機能をガッツリ使おうと思っていたんですが、対応音源をあまり持ってなくて、活用できていないので悲しいです、、、

 

このあたりは、人によって使う音源が違うと思うので、対応音源を持っている方は活用した方がいいと思います

 

Komplete Kontrol M32のメリット、デメリット【他社製品とも比較】

続いては、メリット、デメリットを見ていきましょう。

 

メリット

  • コンパクトで場所を取らない
  • DAW連携でコントローラーになる
  • 大量のソフトウェアが付属
  • 繋いだらすぐ使える

 

デメリット

  • 32鍵だと鍵盤が微妙に足りない
  • モジュレーション、ピッチベンドが使いにくい

 

メリット1:コンパクトで場所を取らない

先ほどもお伝えした通りですが、とにかくコンパクトなので、狭い環境で使う方や自宅以外でも持ち運んで使いたい方にもいいですね。バックにも入る大きさです。

 

メリット2:DAW連携でコントローラーになる

こちらも繰り返しですが、M32はDAWコントローラーとしても使えます。

キーボード上部のボタンやツマミを使ってDAWを操作できます。

 

対応DAWはこちら

Ableton Live

Logic Pro X

GarageBand

Cubase

Studio One

Nuendo

 

僕が使っている「Studio One」でも問題なく動作します。

 

メリット3:大量のソフトウェアが付属

MIDIキーボードを買うときに気になるのが、付属ソフトではないでしょうか。

M32にも、たくさんの付属ソフトがあります。

 

Komplete Kontrol M32付属ソフトウェア

MONARK

REAKTAR PRISM

SCARBEE MARK1

KOMPLETE START

KOMPLETE KONTROLソフトウェア

MASCHINE Essentials

Ableton Live 10 Lite (DAW)

 

上記の通りで、シンセやエレピ、ドラム、パーカッション、エフェクトなどたくさんのソフトが付属します。

 

入門用ですが「Ableton Live」というDAWもついてるのですぐに曲作りが始められますね。

 

メリット4:繋いだらすぐ使える

DTMの周辺機器では、PCと機器をつなぐための「ドライバー」のインストールが必要なんですが、M32に関しては不要です。

繋いだらすぐ認識しました。

 

DAW側で少し設定はあるんですが、簡単にできます。

Studio Oneの設定は下記をご覧ください。

 

 

デメリット1:32鍵だと鍵盤が微妙に足りない

このサイズなので、仕方ないんですが、鍵盤があと5鍵くらい欲しいですね。

曲によっては、若干足りないこともあります。

 

デメリット2:モジュレーション、ピッチベンドが使いにくい

モジュレーションとピッチベンドのスイッチがホイールではなく、指でなぞるタイプなので操作感がイマイチです。

これに関しては、使っていくうちに慣れてくるかと思うんですが、できればホイールタイプが良いですね。

 

 

参考までに他社製品とも比較

・iRig KEYS 37:コンパクトキーボードの先駆け的な商品。37鍵のベロシティ対応ミニ鍵盤。モジュレーションとピッチベンドはホイール式。サステイン・ペダルや、エクスプレッション・ペダルを接続可能。ソフト音源「SampleTank 4 SE」が付属。iOS対応。

・microKEY Air:Bluetooth MIDIによるワイヤレス接続対応。25鍵、37鍵、49鍵、61鍵から選べる。シンセ音源、DAW、マスタリングソフトが付属。iOS対応。

 

■iRig KEYS 37

iRig KEYS 37に関しては、僕が以前使っていたMIDIキーボードです。

鍵盤数も37鍵あり、モジュレーションとピッチベンドはホイール式だったので使い勝手はよかったです。

ただ、唯一「鍵盤タッチ」は良くなかったです。

ミニ鍵盤だったんですが、かなり弾きにくかったです。

 

■microKEY Air

microKEY Airに関しては、実はM32とどっちを買うか最後まで迷いました。

37鍵が選べるし、付属のソフト音源も魅力的でワイヤレス対応というのも興味がありました。

 

結局、M32を選んだんですが、決め手は

・見た目のカッコ良さ

・DAW連携ができる

この2点で、M32を選びました。

 

機会があれば、microKEY Airも試してみたいと思っています。

 

Komplete Kontrol M32はどんな人におすすめか

どんな人におすすめ.jpg

最後に、このM32はどんな人におすすめなのか。

 

・これからDTMを始めたい人

・DAWコントローラーを試したい人

・コンパクトなMIDIキーボードが欲しい人

上記に当てはまる人なら、おすすめできるMIDIキーボードです。

 

これからDTMを始めたい人

DTM初心者にもおすすめです。

どんな機材が必要なのか

MIDIキーボードはどれがいいのか

この辺りで迷うと思うので、とりあえずM32を買えば付属で音源やDAWが付いてくるので、あとはパソコンがあればDTMが始められますよね。

 

DAWコントローラーを試したい人

僕もそうだったんですが、コントローラー系を試したい人にもおすすめです。

トランスポート部分だけでも、かなり便利だと思ったので試す価値ありです。

個人的には「ループ」や「メトロノーム」のボタンが地味に便利だと思いました。

 

コンパクトなMIDIキーボードが欲しい人

僕のようにDTMはある程度やってきたけど、新しい環境を構築したい人にもおすすめです。

特に、ミニマルな制作環境を構築したいという方には、かなりハマるキーボードだと思います。

MacBook Pro13インチとM32があれば、どこでも音楽制作できますよ。

 

まとめ

今回は、Komplete Kontrol M32について僕が使ってみた感想も踏まえてご紹介してきました。

 

M32は、これからDTMを始めたい方やDAWコントローラーが欲しい方、ミニマルな制作環境を構築したい方にベストなMIDIキーボードです。

 

僕も実際に使ってみて、素晴らしいキーボードだと思いました。

 

あなたもぜひKomplete Kontrol M32をお試しください!

この記事を書いている人 - WRITER -
シンガーソングライター/DTM専門家。 90年代J-POPのようなキャッチーなメロディ作りとテクノアレンジが得意。 影響を受けたアーティストはTWO-MIX。

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

Copyright© Yuuki Dimension Studio , 2020 All Rights Reserved.