プラス思考で考えてもうまくいかないこともある。大事なのは起きた出来事をどう解釈するかだ
こんにちは、シンガーソングライターのYuukiです。
プラス思考はとても良い考え方ですが、誤解されている考えでもあります。
いろいろな本などで、プラス思考でいることが重要と書かれていますし、プラス思考でいる方が気分も良いものです。
僕も普段はプラス思考を心がけてはいます。
・夢や目標を持って、諦めなければ達成できるとか、
・他人に何を言われても気にしない、自分は自分とか、
周りからも、マイナスなことはほとんど言わないイメージを持たれている気がします。
実際、僕が作る歌も、ポジティブなメッセージの曲が多いです。
しかし、人間、常にプラス思考でいることは不可能です。
なぜなら、人生には自分が望んでいないようなマイナスな出来事も起きるからです。
・落ち込むこと、
・イライラすること、
・何をやってもうまくいかないこと、、、
こういう時は、ネガティブになるのが普通の反応です。
当然、マイナスな出来事が起きた時には僕もネガティブになる時があります。
ですが、考え方を少し変えることで、イライラや落ち込んだりする気持ちをプラスの方向へ変えることができます。
今回は、プラス思考を応用した、ポジティブリアクションという考え方について解説します。
プラス思考とは、未来の出来事に対してプラスに考えること
プラス思考が誤解された考えというのは、「結果」という未来の出来事にフォーカスしすぎて、常に良い状態ばかりをイメージしているということです。
プラス思考で物事を考えれば、うまくいくと思われがちです。
しかし、現実にはそうではない事もたくさんあります。
プラス思考では、うまくいくことが前提なので、ダメだった時に自分の予想と現実とのギャップがストレスになります。
結果として、酷く落ち込むか、現実を受け入れられないという反応を取ってしまうかもしれません。
起きた出来事に対してプラスに反応する
プラス思考とは結果に対してプラスに考えることです。
それに対して、起きた出来事をプラスに解釈することを「ポジティブリアクション」と言います。
例えば、取引先に営業に行ったとします。
この時、どれだけプラス思考で営業に臨んだとしても、相手がこちらの提案にイエスと言わない場合もあります。
それなのに、手法を変えずにプラス思考でいけば何とかなると思って営業を続けるのは如何なものでしょう。
下手したら相手に嫌われるかもしれません。
ここで大事なのは、提案を断られたという事実を受け入れ、次は違った手法を試してみよう、というポジティブな反応をすることです。
起きた出来事に対してプラス思考をするのです。
これがポジティブリアクションです。
僕の音楽活動の場合も同じです。
例えば、ライブイベントに出演したとします。
満を持してステージに上がってみると、お客さんはガラガラ、、、
この時、ポジティブリアクションはどういうものでしょうか。
・もっと集客が出来るように、認知度を高める活動をしよう、
・もっと集客が出来るように、有名な曲のカバーをやろう、といったものです。
逆にネガティブリアクションは、
・自分の音楽なんて誰も聴いてくれない、
・自分には音楽の才能なんてない、
といったものです。
出来事→解釈→反応というプロセスを意識する
ポジティブな反応やネガティブな反応というのは、出来事に対して勝手に起きるものではありません。
あなたが瞬時に解釈して反応しています。
以前、妻と二人でとあるカフェに出かけた時の話です。
そこは、車で30分ほど走った場所にありました。
途中、海沿いを通ったんですが、ちょうど天気も良く、綺麗な海の景色を眺めながらドライブ、
そして、目的のカフェに着きました。
しかし、、、
なんとこの日は、たまたま定休日だったのです。
ガーン、、、
せっかく、30分もかけて来たのに定休日だったなんて、、、
一瞬そんな思いもありましたが、
「天気も良くて、綺麗な海の景色を見ながらドライブできたし、
それに、この日は定休日だということが分かったから、また今度来ればいいんじゃない?」
そう妻に言いながら、その場を後にしました。
僕は、せっかく来たのにお店が閉まっていたという事実を受け入れ、そこに行くまでのドライブにフォーカスして、プラスに解釈しました。
30分もかけてお店に行ったが定休日だった。
でも、海の景色を見ながらドライブできて良かった。というポジティブな解釈です。
一方、
こんなパターンもあるんじゃないでしょうか。
30分もかけてお店に行ったのに定休日だったなんて最悪!
ここまで来たのは時間の無駄だった。
一緒に来ていた妻に、なんで定休日を調べなかったんだ!?と怒りの反応を示して最終的に夫婦ゲンカになる、というパターンです。
同じ出来事なのに、なぜこのような違いが生まれるのでしょうか?
せっかく行ったお店が閉まっていた、という出来事に対し僕は怒りではなく、目的地に着くまでの間、海沿いの景色を見ながらドライブができて良かった、というポジティブな反応(リアクション)をしました。
ですが、この反応は出来事に対して勝手に起きたわけではありません。
出来事を自分なりに解釈し、反応しているのです。
この時、出来事に対し怒りの反応をしてしまうのは、そういうネガティブな出来事があったときに、怒りの反応を選択するような癖が付いているからです。
例えば、あなたが使っているスマホが地面に落ちて、画面がバキバキに割れてしまったとします。
あなたはどんな反応をしますか?
怒りを選択しますか?
落胆を選択しますか?
それとも、新しいスマホに買い換えるチャンスだと喜びますか?
スマホを落としてしまったのは、ただの出来事です。
そこに良いとか悪いという事はありません。
「スマホを落として最悪」と思っている人は、自分で勝手に意味付けをしてしまっているのです。
怒りや落胆を選択するのは単なる癖みたいなものです。
だから、スマホが壊れて落胆することもできれば、買い換えるチャンスだと思って喜ぶこともできるのです。
注意しなければいけないのは、その反応を起こしているのは、他ならぬ自分自身の解釈だということです。
出来事→解釈→反応、というプロセスがあることを意識するとそれがよく分かります。
自分の解釈次第で反応をコントロールする事が出来るのです。
まとめ
ここまで解説したように、プラス思考とは、結果に対して良いイメージを持つ状態のことです。
しかし、世の中にはプラス思考通りにうまくいかないこともたくさんあります。
そうではなく、起きた出来事に対してプラスの解釈をするポジティブリアクションを心がけてみてください。
そうすることで、たとえ落ち込んだりイライラしたりするマイナスの出来事が起きても、あなたの解釈次第で反応をコントロールすることもできるのです。